星屑の在り方
(復活/雲雀)歌が吼える衝動
歌に乗せる衝動・続
「♪みィ〜どぉりーたなーびくぅ〜、なぁーみぃーもぉーりぃーのぉ〜っ、大なーく中〜なーくなァみィがー良い〜」
「────また君か、ザビ子」
「おや、またお会いしましたな、委員ちょ、ッじゃなくて……えっと……ヒバリ、さん?」
「……まあ、君にしちゃ上出来かな。────で、君はなにをしてるの」
「いやねそれがさー、今日実力テストがあったじゃないですか〜?
それが散々な結果になりました、から、ストレスを発散する為に放課後一人屋上へ赴き大声で叫んでいる訳なのさっ☆」
「良い加減それが近隣迷惑だという事に気付こうよザビ子。最近苦情がウチに殺到しててね、大変なんだけど」
「ごめんねごめんね〜!」
「なに、君、死にたかったの?」
「誠に申し訳御座いませんでした雲雀様ァァアァアアァア!!」
「ねぇ、その呼び方止めてくれない?」
「はいぃぃ!! 気を付けます、気を付けますから攻撃するの止めてぇぇぇぇ!!!!」
「だってザビ子が逃げるだもん。
ギリギリで避けるし、躱すからつい力が入るっていうか?」
「“だもん”じゃないでしょ雲雀さん!? 言ってる事は凄く可愛いんだけどやってる事は凄く危なかっかしいぃぃぃぃ!!」
「避けなきゃ追わないよ」
「当たったら死ぬでしょそれぇぇ!? 普通避けるでしょッ!!
いやだから────うわっちょ!!?? ……あぶっ!! あぶ、なぃ……ってぇ!!??」
「…………愉しくなってきた」
「ちょっとぉぉぉぉ!? 止めてくれませんか恭弥くん!?」
「────!!」
「……!? よし隙あり、逃げれるーーーー!!」
「待ちなよ、ていうか、させないし」
「っっ!!?? おぶぅえ!!?? うぅ…………痛い」
「……あ、ごめん大丈夫?」
「だ、大丈夫じゃないですよ雲雀さん! 何で足引っ掛けるんですか!! 私全速力だったから全力で床に顔面を強打したじゃないですかぁ!」
「え、あ、本当にごめん……。その、大丈夫?」
「っ……えぇ〜と……まあ、その……平気です、よ……?」
「そう…………っ、良かった……」
「────────っ、アルカイックスマイル、雲雀さんてば笑うと年相応の男の子に見えて、ちょっと可愛いな……」
そんな風に笑うなんて。
「ザビ子に名前呼んで貰えた……」
「雲雀さんの無邪気な笑顔を拝見しちゃったー!!」
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