星屑の煌めき
(復活/雲雀)露と落ち夢にも似るなり我が身かな
「ッだー!! 董卓うっぜー!!」
「僕としては応接室にテレビとゲーム機持ち込んでゲームをやり込む君の方がうっぜーかな」
「だってヒバリン、発破とかうっぜーのやってくんだよ!?
超マジうっぜーのなんの、でさ、中途半端にかってーから地味に苦戦をしいられてンよ私のマイラバじょしょーが!!」
「次僕の事をそのふざけた名称で呼んでくれやがったら相模湾に埋めるからな」
「めんごです☆」
「反省の色なしか。ハァ……まったく、ちょっと目を離した隙にこれだもんな。
ものの五分席を外しただけでまさか30インチの液晶テレビとPS3が応接室に運び込まれるなんて誰が予想出来たか……。
他の連中はなにしてんだ、たまには風紀部らしい機能を果たせよ」
「あ、他の連中は私が片付けた。言葉で説明してもアレだったからさー。
っしゃ、董卓討ち果たしたりゃァァァァァァァァァ」
「あーっとイケない足がもつれた」
「危ねェェェェェェェ!!!! バカヤロー今の150%わざとじゃねーかその足運び全然もつれた感じじゃねーよ!!!!
アンタ綺麗な軌跡を描いてトンファーを打ち込むんじゃねーよ、っぶねーだろPS3が!!!!」
「学校に不要なモノを持ち込むなって小学校で習うだろ」
「トンファーは不要なモノじゃねーのかよ」
「トンファーと僕は一心同体です」
「なにそのジャイアニズム、マジファック。
仕方ねェな、ちょっと待てよこの駐屯地とあっこの拠点落としゃーライン繋がっからさ、ちゃちゃっと本陣落として終わらせる。
くれぐれもコンセント抜くなよ、くれぐれも電源ボタン押すなよ」
「あれ、君にしては珍しく折れたね。もう少しゴネるかと思ったのに拍子抜けだ」
「私だってね雲雀、半世紀に一回の割合で妥協するっつの多分」
「人生に1回しか妥協しないのか」
「むしろ、する確率が、……低い、って!!
っだァァァァァァ斉射ッぜェな!!
っづぁぁぁしゃらくせェェェェ無双乱舞を喰らいやがれ糞がぁぁぁぁぁぁぁ!!
無双乱舞、か〜ら〜の、ジャンキャンジャンキャンンンンンンンン!!」
「さっきからちょいちょい注意しようかと思ってたんだけど、ザビ子、その口汚さなんとかならないの?
聞いていてとても不愉快になるんだけど」
「ごっめ、ゲームやってる時は別人格だから口調が違うんだって!!
おっしゃァァァァァァ、ようやっと出たかボケがァァァァァァ!!」
「……なんかもう、面倒くさいな。ゲームしてても良いから口噤んでよ」
「あぁ? めっづらしー、雲雀が妥協した。やだ超マジ貴重、空から方天画戟でも降るのかしらーっ!!」
「鉄の傘でも防ぎようがないねその雨。
いくら僕が注意しても君は聞く耳持たないようだし効果ないしで、流石の僕も諦めた」
「ッハ、そりゃ賢明な判断だな雲雀ィ」
「ザビ子、それは流石に見逃せないよ?」
「あぁ? ンだよ別に構う事ァねーだろ、今のもさっきのも変わりゃしねー、よ」
「粗野通り越して破落戸みたいな言葉使いになってる。
それは流石に見逃せない、やっぱり君は矯正しなきゃだね」
「あのなァ雲雀、口調なんていくらでも変えられる。お前だってやろうと思えば出来んだぞ。
口調なんてのは所謂ドレスだよ、TPOに応じて着せ替えるドレス、いくらでも変えられる。
あ、淵ジェル死にそう、個別指示でこっちおいでー!!」
「もうコレには多く望まない方が賢明かな、うん」
「ねー雲雀ィ、喉乾かない? あたしちゃん喉枯れてきたから午後ティー飲みたいんだけど」
「水道水で我慢すれば?」
「だから電気機器に向かって攻撃するな水をかけるなァァァァァァ!!
貴様とはとことん話し合わねばならんようだなコンチクショーめが!!」
「頑迷だねザビ子、君はもう少し柔軟な発想を持った方がいい」
「頑迷は雲雀だコノヤロー、今日日大和撫子なんて存在しねーよ、四百年以上前に滅んでんぞ」
「大和撫子までとは言わないからせめてその言葉使いをなんとかしろって僕は言ってるんだ」
「めんごです☆」
「バリトンボイスでぶりっこやんの止めてくれない?」
「もうこの話平行線を辿るみたいだから戦闘再開さしちゃら」
「……」
「じょしょーマジ、マジ徐庶……好き、大好き、愛してる」
「なんか僕、頭と胃が痛くなってきたな」
「だいじょーぶ雲雀ィ、保健室行けば。今ならもれなくあの変態保健医に看てもらえるよ」
「アイツいつか解雇に追い込んでやる」
「なにされたんだ貴様。あ、陸遜が敵本陣落としたったー、優秀だけど解せぬ腑に落ちぬ」
「ゲームはもう終わりにしな。でないと今度こそ────咬み殺すよ」
「甘噛みにとどめてくれないかね、これから兵力回復さして富国強兵するから」
「その余裕綽々な態度が気に食わない」
「大丈夫だ昼行灯」
「やっぱ死ぬかい」
「私はまだ死なぬ」
「早く死んでよ」
「陸遜と郭嘉と夏侯淵と王元姫と鮑三娘と結婚してから死ぬ」
「世のため人のため、君は早めに自刃した方がいい」
「私はマジ結婚するまで死ねない」
「はぁ………………もう勝手にしろ」
「私はね、雲雀と結婚して子供三人ぐらい産んで幸せな家庭築いて孫や曾孫に看取られながらアンタより後に死ぬって決めてんだよ」
「え。え?」
「大往生しなよ、雲雀」
「……え?」
「っし、孫家とも同盟結んだしセーブして今日は終わろう。
続きはウチでやる。ウチに2コンあんだけど、雲雀、2Pやらない?」
「……僕、その手の遊びやったことないんだけど」
「大丈夫だ、私が懇切丁寧に教えてあげっから。素人にも扱いやすい万人受けする主人公を有する我が軍に死角はねーよ」
「そう。いいよ、君ん家に行ってあげても構わないよ。
そこで君のその粗野な口の利き方を徹底的に矯正してあげるよ」
「oh、私墓穴ったね」
花散るや、風に舞うなり、身は捨つる
「あれ、ザビ子、オハヨー」
「嗚呼、お早う御座います沢田くん」
「っぶへ、どうしたのさザビ子具合悪いの!? なにその口調気持ち悪いんだけど!!」
「何も変わりはしません故、私はこれで失礼させて頂きますね。では、ご機嫌よう」
「うわぁぁぁぁぁザビ子が壊れたぁぁぁぁぁ!!」
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