星屑の煌めき




(銀魂/3Z)鬼の心にも雨降りて




「────はぁい、この範囲はテストに出るぞ〜。死に物狂いでカンペ作れよー」

「いやカンペ作っちゃダメだろ、なにカンニングを示唆してんですかアンタ」

「だってぇ、次のテストでクラスの平均点あげなきゃ減給って言われたんだもんっ」

「もんっ、じゃねーよ! かっわいくねぇよ、二十後半のオッサンがなにカワイコぶってんですか可愛くねぇよ!」

「怒涛のツッコミの嵐だね新八、今日も絶好調とはザビ子ちゃん嬉しいぞー」

「ザビ子さんアンタも授業中になにしてんですか」

「なめこ育ててる」

「わあ、スマホの流行に乗っかてる〜とでも言うと思ったんですか、アンタも真面目に授業受けろよ!!」

「銀八の授業なんて怠くてやってらんねぇわ。だったらね新八、なめこ育てる作業の方が何倍も有意義だ」

「現代ゆとりの最たるもんだなアンタァァァァ!!!!
学校は学生を学ばせるべき場所なんですよ、その学び舎で学業を学ばずなにを学ぶんですかアンタは!!」

「銀八ー、私いま新八から言葉の暴力受けたんだけどクラス問題じゃね?」

「先生そんなめんどくさい事に関わる暇があったら家にある古いジャンプ読み返したい。
それとザビ子、俺のことはちゃんと銀八先生と呼ぶよーに」

「銀八は先生失格だと思う。そんな事言ってるから高杉がいつまでも教室来ないんだぞ☆」

「バッカザビ子おめー、この件と高杉の問題は関係ねーよ、多分。
アイツが協調性に欠けていてちょっと独自の世界観を持ってるから教室ってーか学校に来ねぇんだよ、絶対。
それとなザビ子、俺のことはきちんと銀八先生って呼ぶよーにな」

「オイそれ責任転嫁だろ銀八先生よォ」

「多串は黙ってなさーい」

「誰が多串かっ!!」

「あ、なめこ増えたー。なめこが増えるよ! やったね銀ちゃん!」

「なにその壮絶な鬱フラグ、止めてくんない全力でへし折りに行くよ俺?」

「ちょ、僕が微妙に分からないネタで盛り上がるの止めてくれませんか。
どのタイミングで突っ込めばいいのか分からなくなるじゃないですか」

「なんだ新八ぃ、置いてけ堀で寂しいのかぁ? 大丈夫だ臆するな、遠慮なく突っ込んでこい、お前なら出来る筈だ」

「そんな無駄に壮大な使命を帯びた覚えはないので全力でスルーしますね」

「とまあ、一連の流れはここまでにしといてだ。
お前ら、マジで次のテストは成績上げろやー、俺の給料アップの為にもクラス順位を10ぐれー上げてくれ」

「聖職者であろう教師がなに賭事してんですか!? しかも10もクラス順位上げるなんて無茶ですよ!!」

「バッカおめー、出来なくないをやらなくちゃだろ」

「どっかで聞いた事あるフレーズを使うのはやめて下さい先生、なんか訴えられそうで怖いです」

「うん俺もなんか知らねーけどドキドキした、言っててちょっとやべーかなって思ったけど反省も自重もしない」

「自重はしようぜ」

「黙れ多串」

「そろそろ本気で殴りにかかるぞゴラァ」

「銀ちゃんもムチャな約束するアルナ〜、私達の成績なんて底辺オブ底辺、もう底辺×2アルヨ」

「直角三角形の面積の求め方じゃねーかバカヤロー、それが出来んなら数学も頑張れよコノヤロー」

「数学と算数別ベクトルアル。
数学専門的求め方を追求する、算数基本的な式を教わる。こんなに違うネ」

「そんな柔軟な発想と説明が出来んならせめて現国ぐらい頑張れよ」

「私日本語苦手アルー」

「しゃあしゃあと嘘を吐くな神楽ァ、私知ってんぞ、お前めちゃくちゃ流暢な日本語話せるだろ」

「ザビ子、それは大人の都合アル。ご都合主義ってやつネ」

「腹黒いこの子腹の中真っ黒だよもうホント怖い、先生ビックリだよ」

「銀八────────諦めろ」

「ザビ子は何回言ったら俺のことを先生って呼んでくれんのかなー」

「アンタの生徒に成り下がるだなんて私にとっては最高の屈辱だからせめてもの悪足掻きだ可愛いもんだろ気にしなさんな」

「ノンブレスで言うほどに嫌なのかザビ子お前コノヤロー」

「ああ嫌だね、癪に障る」

「ザビ子、現国の内申下げてやる」

「銀八先生は素晴らしい方です先生に出会えて私は幸せです」

「手の平返すのだけは早いっすねザビ子さん」

「ばっかおめー新八よォ、こういう時素直に折れてりゃあ奴さんは納得してくれんだよ」

「ザビ子は安定の真っ黒でさァ、俺も負けてられねィや」

「張り合うなサディスティック星の王族共、お前らだけは絶対にタッグを組むな」

「まあまあ、かてぇ言うなよ土方ァ、つーか私達は互いに反発し合うからタッグを組むこたァないね」

「そうでさァ、天地が翻っても俺はザビ子とはぜってぇ組まねぇや。だから早くこの世界から消えろ土方コノヤロー」

「総梧テメェ良い度胸だ表に出ろや」

「はいはい落ち着けおめーら。つーかザビ子はなにナチュラルに帰ろうとしてんだまだ銀さん帰って良いって言ってねぇぞ」

「……た、高杉くん家にこのテスト範囲を情報が新鮮な内に届けてあげようかなって」

「はい苦しい言い訳は止めるように。おめー高杉ん家知らねーだろぉが」

「なんでバレたし。銀八私今日アレだ、あの、ほら、あの日だから帰りたいんださっさと帰ろうぜ。
先生さようなら皆さんさようなら明日も元気に参りますさようならー!!」

「させねーから」

「クソー!! レディの首根っこ掴むな離せコノヤロー!!」

「今日はクラス一丸となってカンペ作っから帰らせねーよ」

「教師がカンペ作りを強要するなんて聞いた事ないですよ」

「銀さんは型破りなワイルド系教師だから良いんですー、おら、さっさと席に着けザビ子。
取り敢えず、現国と古典だけでいいから平均60点を目標にカンペ作れよ〜」

「せんせー、転校してもいいですか」

「新八ー、私も着いて行くわー」









































色々規格外過ぎるクラスだよね。
「担任がオカシイもんなー、その辺どう思うよ高杉ィ」
「テメェもその最たるモンだぜザビ子、俺に関わろうとする辺りがなァ」
「サボリ仲間じゃーん。ほいこれテスト範囲な、受ける気あんなら勉強教えんよ」
「……押し売りかテメェ」






















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