星屑の煌めき




(復活/雲雀)素晴らしいタイミング




「んん〜……! ……っくぁぁあ、朝か……よく寝た。
ん、朝の星座占いがテレビで流れて…………るってことは、やっぱりぃぃいい!?
いやぁあぁあツナ早く起きろバカヤロー遅刻だぁぁああ!!!!」

「ッうわ、なんだよ朝っぱらからザビ子煩……うえぇ8時ぃぃ!? 遅刻だぁぁ!」

「遅刻じゃ遅刻ゥゥ、はよ支度ばせんねぇぇ!!」

「ぅ落ち着けザビ子、とりあえずお前が一番落ち着けぇぇ! 何語喋ってんだ今!
そしてなんで学ランに着替えてんだぁぁ!? どこから持って来たソレ、ウチはブレザーだぞ!!」

「あれ! い、いつの間に学ランなんて手にしてんだ私ぃぃ!?」

「と、とりあえず着替えたいからザビ子外出てくれ!」

「良いじゃん今更じゃん、私だって今ツナの前で着替えてんだからツナも気にせず着替えなさい時間ないしな!
今緊急時なんだから……やべぇ私のブラウスどっか行ったからちょっとツナのYシャツ借りるよぉぉ!」

「だから目の前で脱ぐなぁぁ!」





◇ ◇ ◇






「よし、おば様行ってきまーす」

「さて、母さん行ってきます!」

「は〜い。行ってらっしゃい、ツッ君にザビ子ちゃ〜ん。車には注意するのよ〜?」

「は〜いっ」

「はーい!」





◇ ◇ ◇






「現在時刻、8時…26分!! このペースで走ればギリギリ間に合う計算!
よっし正門見えて来………ってほぎゃぁぁぁあぁああ!!」

「ど、うした、ザビ子!?」

「うわ息も絶え絶えって感じだね、君ホント体力ない…っじゃなくて、今日に限って風紀委員が遅刻者取締りをやってるの!」

「マジかよ!! っそ、ザビ子俺はもうダメだ、先に行っててくれ…!」

「馬鹿ツナ、そんな事出来る訳ないだろ。
ツナを見捨てるなんて、おじ様との契約違反他ならないんだからな。
走るのに限界が来たんなら、私がアンタを背負えば良いだけの話だっての────────よっと!!」

「うわぁ!? な、ちょ、ザビ子!? お前なにして…!」

「ツナ、アンタ体力ないわ、足遅いわ、頭悪いわで、本当に手の掛かる生徒っ!! リボーンの苦労が知れるわ、ホント。
自慢じゃないけど私、今まで生きてきて契約違反を犯した事なんてないんだからね〜。
私の経歴に泥塗るなんて真似、しないで欲しいな〜?」

「!? な、なんだありゃ……鬼の様な形相の女子生徒が男子生徒一人を横抱きにして物凄い勢いで近付いてくるぞ!!」

「女の子にお姫様抱っこされたままで学校に行くなんて恥ずかしすぎるーーーー……!!」

「────なにしてるんだお前達。もう疾っくに門を閉める時刻は過ぎただろう」

「い、委員長……!? いや、あのそれがですね」

「なに。はっきり言いなよ」

「あ、アレを……!!」

「アレ? …………ぅわ。門、閉めて」

「は? で、ですが」

「二度目はないよ────────閉めろ」

「は、はい!! ォ、おい門閉めるぞ!!??」

「だぁぁぁぁぁぁぁぁ待て待て待てぇぇぇぇぇぇまだ閉めんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!
まだ私とツナが登校してないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
今門閉めたらテメェの首の頸動脈をこぅキュッと締めるぞコノヤロォォォ!!」

「ひいっ…………!!」

「う────っしゃギリ……お早う御座います風紀委員の雑魚共、それとお山の大将さん♪
こんな朝っから取締り大変だね、雲雀くん」

「…………現在時刻、8時32分。残念ながら君の負け、遅刻だよザビ子」

「端数切り捨てで頼むよ雲雀くん、と言うわけでほらギリ間に合ったよツナ。良かったね本当に私に感謝なさい」

「ヒ、ヒバリさん! ぉ、お早う御座いますすいません!!」

「うわっ……と。あらら、私が降ろすのと同時に一目散に逃げちゃったよ。
雲雀くんが怖い顔して睨むから、私の可愛い弟弟子が逃げ出したじゃないか」

「別に僕はなにもしてない。そんな事よりもザビ子、君今日は遅刻したんだからこのにクラスと名前書いておいて。
それと、昼休みに応接室に来る事────拒否権はないからそのつもりで」

「げぇ!! また反省文地獄か!?
雲雀くん細かいよー、遅刻の1回や2回や151回ぐらいで反省文500頁は頭可笑しくない?
心狭いよー、あと私昼休み前には帰る予定なんだけど」

「煩いよ、縞パン」

「!? ────っひ、雲雀くんの馬鹿が、仮にも見えたらならスルーされておけよ!」

「なにその変な日本語。頭可笑しいのは君だろ。
僕はあくまでこの学校の風紀を守っているだけだ、規律を破る者への制裁はそれなりにしないと、駄目だろう」

「そ、れとこれはまた話が違うし……!
つぅか雲雀くん、仮にも女の子の下着が見えたんならもうちょっとソレらしい反応しよう!?」

「君のなんて見ても何ともないし、というか見たくなかったし。
朝からなんて不愉快なものを見せてくれたわけ、ザビ子?」

「不愉快言うな! 嫁入り前の娘の下着を勝手に拝んでおいてその言い草腹立たしい!」

「勝手に見せたのは君だろ、僕は本気で見たくなかったって言ってるじゃないか。
今日1日は最低な日になりそうだ、ザビ子の所為で。吐き気がしてきた……」

「最低だ、アンタ最低だよ! もういいや私帰る、今日の気分はもう絶対上がらないから帰るわ!!
反省文なんてどうせ雲雀くんだけしか読まないだろうから書かない、じゃあね、転校してぇえぇぇ!!!!」

「喧しい。草壁、塩持ってきて塩。お浄めされたやつね」

「はい。もう既にこちらにあります」

「撒いておいて、半径1キロメートル付近までに」


















































奇蹟の瞬間まで、あと。

「ツナ、私もう嫁にいけない……雲雀くんに穢された!」
「はぁ!? ちょ、なにされたのザビ子!」
「辱めを受けた……マジあの人最低だ、大勢の前であんな事……」
「えぇぇ!? とりあえずその禍々しい怨念の篭められた握り拳を収めてくれマジ怖ェ!」













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