星屑の煌めき




(Fate/士郎)星に願いと祈りを




「うーーーーあーーーー……ご飯が超マッッッッズい!!!!

「我が侭言うなよザビ子。郷にいっては郷に従え、昔からそう言われてるだろう。
多少飯が不味いのは宗教の事を考慮してやれ、広い心で全てを許してやれ」

「なんでそんな自分に言い聞かす様に言うの、士郎」

「……」

「あ。心を無にした!? 何気に一番非道いよねソレっ」

「煩くてよ、ザビ子、シェロ!!
お食事ぐらいお静かになさい、育ちが知れますわよ!」

「あ、ルヴィアか。悪いな騒がしくしちまって。
ほらザビ子、ルヴィアが煩いって怒ってるぞ」

「ごめんなさ〜い。でもでもルヴィアの怒号の方がもっと煩いで〜す────はい士郎通訳宜しく!!」

「あ〜〜────ルヴィアの声の方が大きいってザビ子が……」

「なんですってミスザビ子!? 貴女、誰に向かってその様な大口を叩くおつもりですの!?」

「士郎。今のは通訳しなくても分かったから大丈夫だよ。
いや、だから────ルヴィアの怒号の方が煩いっつの」

「おお、成長したなザビ子。通訳無しで日常会話が出来る様になったのか、素晴らしい進化だが、悪口は良くない、とっても良くない」

「────決闘上 等ですわ、ミスザビ子!!」

「ぼぐわァ!? な……今のは、ガンド…………しかもご丁寧に手袋も一緒に投げてる!!
一応決闘申し込みの作法(?)を守る辺り流石成金バ金持ち貴族だと称賛するが……!!
レディーが食事時にガンドぶッ放して決闘を申し込むのは正直言ってどうかと思うなコンチクショー!!!!」

「ぶふェ! …………っよろしいですわザビ子……。
このルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトにたてついた事を、地獄に堕ちて後悔なさい!」

『うわあーーーー!! 始まったぞ、ザビ子とエーデルフェルトの大乱闘がーーーー!!
みんなとりあえず持ち回り品だけ持って避難しろーーーー!!』


「ザビ子、落ち着け。ルヴィアも飯ぐらい静かに食べろ」

「だァァァァァァァァらっしゃァァァァァァァァァ!!!! 震脚しんきゃくっ、活歩かっぽ梱鎖歩こんさほォォォォォ!!!!」

「オーッホッホッホッホ、動きが止まってみえてよザビ子!!
相変わらず上段の攻めが甘くてよ、その程度の攻撃精度でこのワタクシを攻めきれるとでもお思いで!?」

「ぐっ……そんなルヴィアは相変わらず一直線にタックルしてくるだけだよね……!!
来ると分かってさえいれば、躱せなくもないわ!!」

「っ……! 生意気にも、回転をかけてくるなんて……その蹴り足 癖は厄介ですわね、軌道を途中で変えるなんて粋な真似をしますわね!!
レディーの延髄に向かってマジ蹴りをしようとするなんて、とんだ野蛮人ですわねザビ子!?
────────そこ!! 捉えましたわ!!」

「……っぐ! っ、このパターンは零距離ガンド……っそうはさせない!!
でも……ルヴィアの攻撃は単調過ぎて、欠伸が出るよホント、突っ込むだけが取り柄なら猪でも出来るわ」

「…………話しながら戦うなよ。というか2人とも、女の子なんだからもうちょっと慎みを……」

「なんか言った、士郎!?」
「なにか言いまして、シェロ!?」

「あー、いやなにも……とりあえず、喧嘩両成敗────────・・・!!」

「はぶっ!」
「だぐっ!」

「少しは周りへの迷惑ってのを考えろ、この馬鹿共。
今はご飯を食べるのに集中しろ、飯時逃がす者食うべからずだぞ」

「れ、レディーの頭を思いきり手刀で叩くとは、正気ですのシェロ!?」

「ゎ、私なんてこの前アンタに踵落としでつけられたタンコブの所殴られたんだが……!!」

「うっさい。さっきも言ったが喧嘩は両成敗だ。売った方も買った方も悪い。
見てみろ、お前達が暴れたから食堂が半壊しかけてんだろ?
この間、ロード・エルメロイU世にこっぴどく怒られたのを忘れたのか、お前ら?」

「……ごめんなさぁい」

「…………ふんっ」

「あ。ルヴィアー、この勝負お預けねぇー」

「次こそ勝負カ タをつけますわよザビ子。
そしてシェロ賞 品は必ず私が頂いていきますわ!
次会う時覚悟なさい、オーッホッホッホッホッホ!!」

「…………なんだか今聞きずてならなん捨てセリフが聞こえたような……」

「大丈夫だよ、士郎。キミの事は私が必ず守るからね!
絶対魔の手になんか渡さんよ。うむ、ルヴィアだけには負けない……遠坂にも勝ってみせるよ。
だから、とりあえずは美味しいご飯が早く食べたいから日本に帰りたい、もうヤダ英国。
……ロード・エルメロイU世に頼んで料理長を日本人にしてもらえないかなー」

「その内、俺がなんか作ってやるよ」

「やった。さんきゅ士郎、愛してる」

「あ、愛してるって……そんな簡単に言うな馬鹿っ!
つかもう惚ろ気話にしか聞こえないこの会話、もう俺はここを出ます。周りの視線が冷た痛い」

「あ、待ってよ士郎。私ももう出るよー」

「待たない、ちょっと距離をおいてくれ、頼む」

「なん、だと!! こ、これがマジで別れる五秒前……略してMW5!?
嫌だぁ、私を捨てないで士郎ぉ! キミに捨てられたら私……私、ウェイバーさんの所に行ってやるんだからー!」

「誰だウェイバーて!?」





















































主よ、私に平穏と安穏たる老後を……。

「君達はアレかな私を殺したい程憎いのか? 君達が時計塔に来てから私は胃痛が酷いのだが……」
「憎いなんてそんな! むしろ愛してますよウェイバーさん!」
「ファック、気安く本名で呼ぶな!! 祖国く にへ強制連行してやるぞ!」
「やったー!! 願ったり叶ったりー!!」
「……もう良い、君に構うのは私の胃が疲れる……時にザビ子。なんで私の本名を知ってるのか、聞きたいのだが」
「それは〜企業ヒ・ミ・ツ、ですよウェイバーさん」
「……ザビ子、ウェイバーてまさかロード・エルメロイU世の事か……!?」















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