星屑の煌めき
(銀魂/神楽)甘くて仕方ない
「ザビ子ー、起っきるアルー!!」
「ぐェふっ…………!? ちょ、なん、朝から殺す気か神楽コノヤロー……!?」
「ザビ子を殺す気ないアル、ザビ子の事わたし大好きアルヨ!」
「うん、だったらその大好きな私から降りようか?
つか寝込みを襲わないの、神楽は女の子だろ?」
「ザビ子も女の子ヨ?」
「んー。そんな事はこの際どーでもイイかなぁとりあえず降りて下さい……重いから」
「そんな事よりザビ子早く起きるアル〜起きるアル〜!!」
「ん…………止めろよぉ神楽ァ、私昨日飲み過ぎてダリィんだよ〜、寝かしてくれよ……ダリぃんだよマジに。
頭ガンガン響くから静かにしてくれっと嬉しいなぁ私……」
「むうぅぅ……ザビ子、ソレ銀ちゃんと同じ事言ってるネ、大人二人して酔い潰れるまで呑むだらしないアル!
ウチの情操教育に良くないネェェ」
「あー……もううっさいなぁ、そんな煩い子は強制立ち退きを敢行するのだ……つかホントに寝かしてくれマジに」
「ザビ子、今日は何月何日か知ってるアルカ?」
「んん……? 今日は────────神楽の誕生日だろコノヤロー……」
「そーネ! だから早く起きるアルヨ!」
「ソレとコレが結びつかんぞ神楽ぁ、だからって接続詞の後にはそれに関連する言葉を付けるよーに、これ、お兄さんとの約束なっ」
「分かったアル! だから早く起きるアル!!」
「分かってNEeeee!! もうホント神楽ちゅわァんったら私の事が大好きなのは分かったからとりあえず寝かしてぇぇ!!」
「いやアル! 今日はわたしが女王ネ愚民は大人しくわたしに従うヨロシ!
今日わたし誕生日ネ、つまりどんな我が侭も罷り通る日アル!」
「そんな理屈、坂田家では通じなーいのっ!!
……あ。よしよし神楽ちゃん一個だけ我が侭聞いてやる。今寒いよな寒いよね寒いと言えコノヤロー」
「……? じゃあ、寒いアル……」
「よし、じゃあ暖めてあげる────ほらっ」
「────────わふ!」
「はい神楽ちゃん一人ご案なぁい♪」
「っぷはァ! いきなりなにするカザビ子! 急に腕引っ張ってザビ子の布団ん中引きずり込むビックリするネ!」
「ん? だって神楽、『寒い』って言ったからそれを叶えてあげよーかと?」
「それザビ子の誘導の所為アル!」
「それでも寒いって言ったのは神楽ですよ? いやァ、神楽ちゃんぬっくいなぁ……」
「むぃ〜……急に抱きつく止めてヨ、苦しいアルぅぅ!」
「暴れないー、布団は狭いので暴れると家が壊れます!」
「む…………暴れる止めるネ、けど、ザビ子またこれ眠るでしょ」
「当たり前、こんなあったかい湯たんぽが居んのに寝ない手はないっしょォ……っくぁあ…………眠い……」
「寝ちゃ駄目ヨザビ子、今日はわたしの誕生日なのにィ!」
「だから、後で……私がなん、か美味いモノ、作ってやっから……今は一緒に二度寝、しよ……」
「わたし、でっかいケーキ食べたいアル。それ作るなら有りアルヨ」
「…………ん。了解……じゃあ、お休み……」
「ん〜……わたしも今日を楽しみにしてて寝就けなかったから眠たいアル…わたしも、ちょっと寝るヨ……ザビ子、起こしてネ?」
「あはは、善処するよ……とりあえずは眠ろうか……」
「うんっ、ザビ子お休みなさい!」
「ふは、眠たい割には元気だな……これが十代前半と二十代前半の違いかコンチクショー……?」
だって君は可愛いボクのお姫様だしね。
「……んだこりゃ。珍しくこの銀さんが朝起きてみりゃあ……ザビ子と神楽が一緒の布団でグースカしてらァ。
俺だって一緒に寝た事ねーのに羨ましいこったなコイツ……幸せそーにしやがって。
ホンット、大人しく眠ってりゃあ人畜無害この上ないね────寝顔は天使を地で行きゃぁるわ、コイツ等は」
11/3 神楽ハピバ!
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