星屑の煌めき




(Zero/ウェイバー)そんな憧れの非日常




「あ。おーい、ウェイバー良いトコにぃ」

「……げ。ザビ子」

「ちょ、『げ』は無くね『げ』は?」

「他意はない、が、お前に出会したという事実にボクは思わず本音が出ただけだ」

「ムカッ。……なんかさ、変わったよねウェイバー」

「ボクが、変わった? ……ザビ子はそう思うのか?」

「うん。なぁんかぁウェイバーったらニホンに行って帰ってきてから大分オトナになりましたぞ?
もっとォこーさぁ、ケンケンしてたのに今じゃちくっと大人しくなり申した〜」

「フン、ボクももう子供じゃないって事だ。日本は良いぞ、日本は良い所だった……あの土地で過ごした数日間、ボクは絶対忘れない」

「────……」

「ザビ子もいつまでもそう馬鹿みたいに騒いでるようじゃ嫁に行けないぞ。
まあボクは英国紳士なんで、はっきりとはモノを言わないけどな」

「いや言ってますよそれ明らかに故意的に言ってますよね、つまりアレだろ私は一生嫁かず後家って言いたいのかコノヤロー」

「おぉ、中々日本語が分かるみたいじゃないか。
つまりアレだ、日本は良い所だって話だ────言いにくい言葉を巧く煙に巻くし」

「これでも私、ニホンのお話とか文化とか好きだからね!
あ。そういや聞いてなかったけど。ニホンにサムライは居た?」

「んなのとっくに三百年前に廃止になってるぞ!? 今の現代日本にそんなエキセントリックな存在は居なかったって他の人間にも教えてやれ!」

「スシ食べた?」

「食べたけど…………ちょっと高いな、知り合いと一緒に食べに行ったトコが安くて助かった……一皿約1£で二巻、つまり寿司が二つ乗っていた。
あ。そういえばお前、日本文化について勉強するとか言ってたけど、あれからなにか進展したか?」

「ニホンから漫画を取り寄せたよ原本で。だから後で英訳してくれると嬉しいです、ウェイバーくん」

「それはとても興味深い…………だが断る」

「おや、ウェイバーったら早速使ってるぅ? なんかホンっっト私達って魔術師らしくないよねぇ。
普通に現代機器使えるし、ウェイバーはいつの間にか配線をマスターしてたし」

「…………向こうで、知り合いがゲームをしたいとせがんできて、それで、だ………。
それよりもザビ子、ボクになにか用があったんじゃないのか?」

「あー。忘れてた…………これをウェイバーに渡したかったのだ。
はいこれ。今の君にはぴったりじゃない?」

「────これ、は…………征服王イスカンダルの遺品……?」

「そ。探すのケッコー苦労したのだよ。ウェイバーの為に、今日渡したくて頑張っちゃったよ、うへへ」

「でも、なんでこんな貴重なモノをザビ子が持って……ボクにくれるって言うんだ…」

「ウェイバー、ニホンに聖杯戦争しにいったんでしょ?
それで、ウェイバーのサーヴァントとはライダー、しかもそれが彼の有名なアレキサンダー大王だって、知ってるよ(こっそり使い魔を忍び込ませたから、秘密裏に)。
それで、今日はウェイバーの誕生日────大きく成長した君に、私からの誕生日プレゼント。
誕生日おめでとうウェイバー。自分の良いトコと悪いトコをじっくりと教えられたでしょ?」

「…………有り難う。一応例は言わないと悪いしな。
でもお前一言余計なんだよ、ボクは確かに重ねてきた血はお前らより薄いけど、ボクは優れてるんだ、お前と違ってな!」

「あははは、いつものウェイバーだ。
お帰りちゃんウェイバー、とりあえず一緒にケーキ買いに行こー!」

「うわ、急に手を繋ぐなそして引っ張るな走るな!!」

「相変わらず体力無いなぁ、鍛えないと駄目だよ〜? あっははー!」



































魔術師的には憧れるものですよね。

日常とか、平和とか。
私には似合わない単語だけど。貴方と共に送るのならば悪くはないよ?

10/3 ウェイバーハピバ!













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あきゅろす。
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