星屑の煌めき




(復活/雲雀)たった一言の気持ち




「あ。雲雀さんだ」

「げ。ザビ子」

「ちょ、キャラ違くないですか? というか失礼じゃないですか、出会い頭に人の顔見るなり『げ』は失礼ですよ」

「まさかこんな所で君に遭遇するなんて思わなかったし……あー、やっぱ出掛けなければ良かった」

「失礼通り越して無礼ですよ雲雀さん。そんなに私に出会いたくなかったんですか」

「愚問。君と出会すくらいなら未だどっかの殺人狂に出会す方が幾分かマシだ」

「ふふ、私はそんな切り裂き王子にガチンコ勝負で勝ったんですが。
そんな私の機嫌を、あまり損ねない方がよいかと思われますが?」

「あんなのは僕の敵じゃない、だから君も僕の敵じゃないって事だ」

「左様ですか。所で、先程から出している殺気ソ レ、仕舞って頂けませんか、雲雀さん」

「ああ、コレかい? それは無理な頼みだよザビ子。だって、君こそ仕舞ってくれないかな?」

「無理ですね、だって私のコレは雲雀さんのソレに反応しているんですから」

「────本当に、君は面倒臭い」

「────本当に、貴方は我が侭」

「……こんな熱い日に外で啀み合うのも疲れる。
どうだい、応接室で珈琲でも飲みながら話さないかい?」

「紅茶なら乗らない事もないです。珈琲は好かないので」

「茶葉から草壁に用意させるよ」

「乗った。じゃあ行きましょう雲雀さん、一日は永くて短いのだから、時間は有効に使わなくては損ですもの」









































なんとなく分かってる。
お互い、空気で分かってる。
お互いがお互いを好き合ってるってコトに。
でも決定打がないと行動に移せない、そんな彼らの毎日の啀み愛。











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あきゅろす。
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