星屑の煌めき




(復活/雲雀)無理な笑顔




「あぁ────────暇だ」

「煩いんだけどザビ子、暇なら出ていけ、寧ろそうしてくれると僕は助かる」

「恭弥さんたらつれないんDA・KA・RA☆ でもそんな所が好き☆」

「うわやばい咬み殺したい」

「恭弥さんに咬み殺されるなら本望です!」

「…………っていうかザビ子、なんか、目が座ってない?」

「恭弥さんにならバラバラ殺害されても平気です、むしろ誉れです!」

「────ザビ子、こっちおいで……?」

「ゥホ、えぇ声!! ホイホイと釣られますよ!」

「…………」

「いやん、そんなに見つめないで欲しいですっ、分かって恥ずかし乙女の恋心☆」

「…………匂う」

「えッ!? ゎ、私そんなに体臭キツイんですか!? うわ自分の匂いは気付かないとは本当だったのか!」

「……ザビ子……怒らないから正直に答えろ────────飲んだろ」

「…………えへ☆」

「うん、殴りたいなその顔。殴っても良いよね、答えは聞いてない」

「ヘブライ!? な、殴ると言いつつ何故なぜにビンタ……?」

「黙れ、未成年の癖になに酒飲んでんだ。そして飲んだ状態で僕に絡まないでくれる?」

「うぅ……だって度数低いし、こんなの酒に部類されないよ……酒ってのは度数15%以上からだと信じてる」

「そんな信念今直ぐ捨てろ、度数がどんなに低かろうと酒は酒、そんなの未成年が飲酒したら駄目に決まってる」

「大丈夫、ウィスキーボンボンだから!」

「なにをどう解釈すれば大丈夫なのか僕は不思議でならないよ?
とりあえず、もう離れても良いよ。今のザビ子酒臭いから近くに置きたくない」

「こんな私でも愛して下さい恭弥さん!」

「無理、僕お酒飲む女の子は愛せない。それに第一、君を愛した記憶は無いからね」

「え〜、恭弥さんそれって男女差別ですよ〜? 今時女の子もウイスキーもテキーラもウォッカも飲みますよ、恭弥さんって変なトコ古風ですよね」

「僕、大和撫子な娘がタイプなんだよね。古き良き日本の遺物が好きだ」

「恭弥さんのタイプなら仕方ない、私今から頑張って修行して大和撫子になります、だから私を愛して下さい」

「大和撫子になった所ではザビ子はザビ子だろ、僕の一生を賭けても良い、愛せない自信がある」

「そんなヤな自信はよして下さい、流石の私も泣きそうです!」

「泣けば? 泣いたら即応接室を追い出してあげるから、一人寂しく膝を抱えて泣くが良い」

「酷ッ、むしろ非道ォ! いくらなんでも酷すぎません恭弥さん、泣いてる女の子を追い出すなんて貴方は鬼ですか!?」

「僕は僕だよ、それがなに?」

「この永遠の厨二が! 酔いも一発で覚めました、もう良いです、今から帰って飲み直します、うち酒蔵なんで匂いだけでも酔えます、口直しです、もう恭弥さんなんて知りません!!」

「はいはい。最後まで煩いね君は」

「恭弥さんなんか……恭弥さんなんか…………大好きですバカーーーー!!!!」

「っ…………いやホントに煩い、ドアは静かに閉めてくれよ……そうだ。今の衝撃で壊れたらザビ子の所為にして散々こき使おう……」



















































ツンサマな彼と付き合うのは至難の業?

「大体、恭弥さんのソレは尊大なだけであってもうツンデレとかツンサマの領域を逸脱してます……!」
「うん、それを俺に逐一報告に来ないでくれると助かるんですけどザビ子先輩」
「無理です、私、友達が恭弥さんとツナ君以外に居ないんですよ」











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