星屑の煌めき




(銀魂/神楽)ただ騒ぎたいだけです




「ザビ子おはよ! ザビ子今日誕生日でしょ、おめでとアル!」

「神楽、私の誕生日覚え、ていうか知ってたんだー!! ありがと、朝から嬉しいよぉ」

「ザビ子ちゃん、お誕生日おめでとう。はいこれは私からのプレゼント、厚焼き玉子よ」

「ゥ、ぅわぁ……アリガトウお妙…………ぅ、ウレシイナァ」

「ザビ子、誕生日に死なないでェエェェエ!!」

「神楽……私頑張るから。私も、これから頑張っていくから……」

「いやいやいや、ザビ子さんそれなんて死亡フラグですか」

「あれ。新八くん、お早うさん?」

「姉上達の後ろにずっと居たんですけどね……それよりザビ子さん、今日誕生日だったんですね、知りませんでした」

「まあ、そんな公言する様なモンじゃないし。私達もガキじゃないんだから」

「そうですか? でもやっぱり、幾つになっても誕生日を祝ってくれるってのは、嬉しいもんじゃないですか」

「新八くん……君はよっぽど良い環境で育ったんだねぇ〜……優しい子だよ君は」

「うわわ!? ちょ、なんしてんですかザビ子さん!?」

「なんかもう抱き締めたい衝動に……うん、有り難う新八くん。もうプレゼントは君だっ!」

「────それ、勿論冗談よねザビ子ちゃん?」

「目の下の隅濃くしないでくれよお妙、これは勿論アメリケンジョークさハハハ☆」

「そう、なら良いわ」

「…………お妙、そろそろ弟離れした方が良いと私思うな」

「そーこーしてる間に教室に着いたアル! よっしゃ私が一等賞ォオォオオ!」

「高校生にもなって教室一番ノリぐらいでハシャぐのはきっと世界を探しても神楽ちゃんぐらいなもんだよ」

「私今新八くんと同じ事考えてたよ、でも神楽だし別に良いかなって考えたのもまた光の速さ云々」





◇ ◇ ◇






「うぃー、おめーら席に着けェ。ヅラは付けてるモンを外せぇ」

「先生、開口一番にそれは訴えますよ。然るべき話し合いはもうついてます」

「えー、今日の連絡事項はあるけど言うのかったりぃから各自頑張って調べるよーに」

「なんだこの人、なんでこんな人が教職免許取れたんだ、どうなってんだ日本の教育現場」

「一時限目の現国は今日は懈いので違う事をするぞ〜」

「駄目だこの人、世界をチェンジする前に担任をチェンジでお願いします」

「えー、今日はなんと、ザビ子の誕生日だそうだ。良かったなザビ子、これで堂々といかがわしい本を買えるじゃねーか」

「誰が買うか、アンタじゃあるまいし私はそんなもの買いません!! 多分!!」

「そんな力一杯否定したのになんでそこで“もしかしたら買うかな”みたいな憶測が入るんですか!?
折角の力一杯の否定が台無しだわ!!!!」

「ナイスだスーパーツッコミ大戦GXエピソード新八、良いツッコミだ」

「すみません、僕もう帰って良いですか?」

「とゆー訳でSHRから一時限目はザビ子の生誕祭をおっぱじめるぞーい」

「マジッすか、マジッすか!?」

「マジだぞスーパーツッコミ大戦+α〜エピソード駄眼鏡〜、俺は有言実行な素敵な先生だからな」

「止めてくれませんか、僕の事を呼ぶ度にそんな変な渾名で呼ぶの止めてくれませんか!?
あとアンタは有言実行どころか無言実行だしどこも素敵な要素はねぇよ!!」

「つー訳で、なんとここに銀八先生がわざわざケーキを作ってみたぞ。ザビ子、歳の数だけローソク立てとけ、ほれ」

「……銀さん、なんで仏前に供えるローソクを渡すのかな」

「ウチにそれしか無かったの、えへっ」

「まあ良いよ。ローソクに変わりは無いし」

「ってツッコめよザビ子! なに俺の渾身のボケを日本代表並のスルーパスしてんだお前ぇえぇぇええ!」

「銀さん。ライター貸して」

「ザビ子、だったらコレ使え。俺のを貸してやる」

「え。いいよ、土方のってマヨまみれで火が着かなそうだし」

「まみれてねぇよ!! つか逆に見てみたいわンなライター!!」

「つか俺を無視しないでくれザビ子、先生凄く泣きそうだから」

「それじゃカーテンしめて電気消すアルヨっ」

「なんでこのクラスはこういう時だけはコンビネーションは素晴らしいんだか!」

「あり……オイザビ子、ロウソク一本足りてねぇぜ」

「沖田、レディに年齢の事は触れないってのがセオリーなんだよ」

「どっこにレディが居んだか。まあ良いぜィ、お前の誕生日会のお陰で下らない授業が潰れたしなァ、感謝してやらァ」

「感謝というか祝えよ、沖田にはケーキ分けてやんないぞコノヤロー」

「ザビ子オメデトー、ケーキ寄越せよ」

「死ねよ沖田」

「死ねよザビ子」

「ザビ子ちゃん、余ったからこれあげるよ。俺のお下がりで悪いけど」

「マダオ……じゃなくて長谷川さん、なんで誕生日プレゼントに求人誌を寄越すの、なにこのハイセンス」

「ザビ子ちゃん! 誕生日おめでとう!! これをプレゼント替わりに受け取ってくれ!」

「ゴリラさ、んじゃなくて近藤さん。バナナは一本で良いよ、なんで一房寄越すの?」

「はいはい、プレゼントは後でも渡せるだろ、後にしろ後に。いつまでたっても俺がケーキにありつけないだろぉが」

「ちょ、私のケーキなのになんで銀さんが先に食ってんだバッカヤロー!!」

「お前のものは俺のものだザビ子、つかこのケーキは俺が朝早く起きて作ったから俺のだぞザビ子バッカヤロー。
食いたきゃ俺を倒してから食え、楽してケーキにありつけると思うなよコノヤロー」

「私の誕生日なのになんでこんなエキサイティング且つ切ない気持ちになんなきゃなんねーの!?」










































騒げるなら理由なんて要らないのだよ!

「ザビ子ー、おめでとー! 私からは酢昆布一年分あげるネ!」
「酢昆布一年分!? なにこの量、半端ねぇ!」














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あきゅろす。
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