星屑の煌めき




(復活/綱吉)我は傀儡、汝は奏者




「ヤーハー、元気かにゃあ十代目ぇー!!」

「うわッ!? ちょ、いきなり現れ……ってドコから出てきてんだお前!?」

「普通に窓からやって来たにょん」

「ココ二階だぞ!?」

「私にかかればお茶の子さいさい河童の屁☆
こんな民家に忍び込むのなんて国一個潰すよか簡単ねぇ〜ん」

「チャオッスザビ子。相変わらず元気そうじゃねぇか、忍び込む悪癖は変わらねーな」

「あやややや? その声はアルコバレーノ。ひっさし振り〜ぃ、相変わらずちっちぇなー」

「オメーも相変わらず鬱胸しいテンションだなザビ子」

「タハ、このうざさを売りに商売やらせて貰ってますんでーね☆」

「そんな腹の探り合いは他でやれよ、頼むから俺の部屋でそんな物騒なモン出すなよ!!」

「んー? なにを甘い事を仰る十代目、こんな挨拶程度の牽制し合いは日常茶飯事でしょーに?」

「んな訳あるか、俺はそんな日常に巻き込まれた事……ある、けど!?
やるなら俺に迷惑かけない所でやってくれ!」

「むぃー。おいアルコバレーノ、お前の教え子半端ねぇな」

「ああ。今回ばっかは苦労してる、まあ前回も苦労したがな」

「あーぁ。門外顧問と専属付きでコレかぁ……。先が思い知れるにゃーん」

「それより。オメーなにしに日本に来た。わざわざ本国から出て来たのはなにか重大な意味があるんだろうな」

「きゃはー、流石アルコバレーノ話が早くて助かるにゃあ〜。
耳寄り情報を引っ提げてこのワタクシ、皆の憧れ的ザビ子ちゃんがわざわざ本国、イタリアからご足労願ったのにはドーバー海峡より深ぁい理由があるのですよ」

「────なあリボーン、思ってたんだけど、ザビ子っていつもこんなテンションなのか?」

「ああ。本国イタリアじゃ“鬼神オニヒメザビ子”として名を馳ていてな。
ザビ子はこのテンションのウザさと持ち前の軽妙なトークが売りでな、その界隈じゃ敵に回してはならない人間にランクインしてるんだぞ」

「い゙ッ!?」

「いやーん、そんな昔の話を持ち出さないでよアルコバレーノ。今の私の通り名は“削除屋ザビ子”だよん?」

「さ、削除屋? なにそれ、なんか変な名前だな」

「削除屋は文字通り、ターゲットを削除していくだけの単純明解な殺し屋さんよん♪」

「…………え。なんかサラッと恐ろしい感じがする単語が聞こえた気が」

「物理的にも法的にも、その人物が存在した証拠・形跡等を徹底的に“削除”していく訳よん」

「ひィィィイ!!?? リボーン、やっぱお前の知り合いロクなの居ねぇ!!
今となってはこのテンションは恐ろしいモノを感じるぞ!」

「このテンションのイメージはアリスのイカレウサギ、あれ、ウカレウサギだっけ?
あ。本題忘れてた。でだ、九代目がいよいよらしい。
近々ここは争いの場になるだろうとさ。
あ、因みに私はこのいくさには関与しないから安心して☆」

「寧ろしてたら無理にでもオメーを本国へと強制送還してやるトコだったぞ」

「にゃはーんっ、もうアルコバレーノったら! お前の腸引き裂いてその肉詰めてヴルスト作るぞっ☆」

「上等だ、この俺をれるもんならってみな」

「うあぁぁああ!! もう本気で頼むからお前ら俺の部屋の外でやってくれよ!!」













































イカレた操り人形、彼の名をマリオネット。壊れた道化師、其の名をピノキオ。
狂った女神、名をネメシス。


リング争奪戦、なんて面白そうな戦いなのか。
生憎私には舞台に上がる権利と資格もないのでな、客席から眺めておいてやろう。
貴様らの、意味のない醜い殺し合いをな。
さて、呪われし赤ん坊アルコバレーノ。私を楽しませみろよ。
九代目のご意向、貴様らに計り知れるか?













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あきゅろす。
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