星屑の煌めき
(銀魂/万事屋)あんな事が起きました
こんな事が起きました・続
「さて。さっちゃんをしばき上げた結果、なんとなく分かった事があります」
「おま、笑顔が引きつってんぞ超怖ェ」
「死活問題だし、そら笑えなくなるよね、善哉だよ」
「なァ、オイお前善哉の意味知って言ってんのか?」
「知ってるよ……知ってるからこそ、ゴミ分別が出来て喜んでるんだ……」
「だから、顔怖ェって目の下の影濃くすんなめっちゃ怖いから!」
「まあ割りかしどうでも良いんだあのメス豚は。
それよか問題は私の体の方なんだよな、問題ってか重要? ていうの? 最優先事項というか?」
「ザビ子は楽観的に物事見過ぎなんだよ、ソレ以外に大事な事あんのか、ねぇだろ、もっと危機感持てよ」
「やだ銀さん怖い顔しないでっ、怖い怖い、でもその顔もしゅきっ!!」
「何キャラだそれうざってえからやめろ」
「はいはい、今日の銀さんはノリが悪うござんす。あれ、そういや新八達は?」
「さっきのあの大惨事を見る前に自主避難したみてぇだな、防衛本能ってやつか?」
「かしけぇ選択だな。まあ、私はそんな趣味ないから大した拷問やっちゃいめーがよ」
「ほうかい、アレを大した事じゃねーと仰るか…………暫くトマトジュースとか飲めねえや」
「死にゃあしねーよ。私だって女子供いたぶる趣味は持ち合わせちゃいねえよ。
ま、軽ぅく? 一、二ヶ月は動けねぇだろうけど。精々安静にすっこったな……代金は全蔵持ちなー、いえーい」
「……俺、外のガキ共んとこ行くわ」
◇ ◇ ◇
「銀ちゃん、ザビ子大丈夫アルカ?」
「おー、大丈夫っちゃ大丈夫だろぉが……ありゃあいつも以上に暴虐だわ、ちぃとばかし気を付けた方がいいな」
「そうなると僕らは大丈夫ですけど、心配なのは銀さんの方ですよ」
「俺ゃンなヘマしねーよ。だぁいじょぶだぁって、しくじらねぇさ。多分な」
「最後の一言で不安が倍増したんすけど、本当に大丈夫なんですか?」
「そう心配しなさんなや、アレの扱いにゃあ慣れてるつもりだしよ────」
「────お〜い。部屋の片付け終わったぞー、入って来〜い」
「おーう。……だ、そうだ。行こうじゃねぇか」
◇ ◇ ◇
「ザビ子ー、来たヨー」
「おう。おかえりー」
「ザビ子さん、あの、なんて言うか、その……」
「大丈夫だ新八、なーんも怖がるこたァねぇ。私がお前等に手ぇ上げた事、一度だってあったか?」
「……は、い……。…………もう、大丈夫、なんですか?」
「部屋の方もあらかた片付けたし、打開策というか、解決方法も分かったから心配要らねぇ。
ごめんな銀さん、真選組が来たら言い逃れ出来ないぐらいな量のルミノール反応出るかもしんない☆」
「お前俺の家を何だと思ってんだっ!?」
「なんでもさっちゃん曰く『天人から押収した際物』だと。
今天人達の中で地球人向けに売られてる輸出品ではダントツらしくてな、然しどうにもキナ臭ぇってんで忍び込んだらしい。
すったら、コレが出てきて成分を調べる為に持ち帰っている途中、ウチに寄って私にかかったって事らしい」
「お前俺の事無視して話進めんの止めてくんないっ!?」
「なんでもコイツァ身体に振り撒くだけで肉体が変わっちまうらしい……銀さんに変態行為を及んでたら、何故か私に降りかかっちまった……とまあ、事の顛末はこうだ」
「そんな……そんな怪しげなモノが流行っているなんて……!」
「地球人は新しいモノに目がないアル。だから色んなモノが入ってくるネ」
「神楽の言う通りだな、日増しに怪しげなもんで溢れかえっているんだ、この江戸は……。お巡りさんも追っ付かねぇ速さで目まぐるしく変動してやがっからな」
「けど銀さん。新しいものを拒む事は誤りだ、それを柔軟に取り入れ自分のモノにしていけたらそれが一番なんだ」
「そうだけどよ……って話がズレたな。
原因は分かった、結果と過程もな。それじゃあお前は? ザビ子の体は元には戻らねえのか?」
「……かなり危ない方法らしいが、戻れる方法はある」
「本当アルカ!? 良かったヨザビ子、もし戻れなかったら私の婿になれば万事解決だったけど!」
「まだ諦めてなかったの神楽ちゃんっ! 無理だよ諦めなよ、ザビ子さん元はと言えば女性なんですから」
「ザビ子と私はラブラブだから問題ないアル! ねーザビ子〜?」
「神楽は安定の可愛さだなぁ〜」
「んで。肝心の元に戻る方法ってぇのは」
「……子供達、ちょっともっかい外出て行っててくんね。
デンジャラスでアグレッシブでエキサイティングな映像はまだお前等の情操教育に悪いからよ」
「おわ、また追い出すアルカザビ子ー。私、ちょっとも話せてないネー」
「まあまあ、神楽ちゃんここは大人しくザビ子さんの言う通りにしよ? じゃあ僕達下に居ますね、なにかあったらすぐ来ますんで呼んで下さい」
「────行ったか子供等」
「行ったな子供等。ていうか元に戻るのってそんなに危険なのかよ……あれ、ていうかなんで俺は残されたんだ?」
「事後確認は嫌いだから聞いとく。なあ、銀さんは私の事好きか?」
「っぶは、な、なんだよ急に!?」
「良いから。答えてくれよ……」
「い、いや、切実な顔で言われてもよ……」
「じゃあ、質問を変えよう────私の事、嫌いじゃない?」
「っ……実質、同じ事じゃねーか…………き、嫌い、じゃっねーけど……」
「本当か? よしなら問題ないな、ちょっとこっち来い」
「ンだよ……別に近寄んなくても良いだろ」
「じゃあ私が寄るから。よし、行くか────悪いな」
「えっ?」
「ン────……」
「ぶっ…………んむぅぅぅぅ!!??」
「っンン……ふう。ゴチソーサマ☆」
「テメ、いきなりナニしやがんだ!!??」
「だから最初に悪いなって言ったじゃん、良いじゃん別に男同士でベロチューぐらいどって事ないだろ」
「大いに問題あらァァァァ!!!! お前いま男じゃんその状態でベロチューとかお前頭蛆湧いてんのかァァァァ!!!!
てかなんで急にしてきたんだお前嫌がらせかァァァァ!!??」
「元に戻る為に必要だからだよ。互いに好き合った者同士で体液を交換すると元に戻るんだとさ、一夜掛けなきゃあイケないってのが難点ではあるが」
「だったら事前に言えよバカヤローおま、俺完全に油断してたから最初なすがままだったじゃねーか! 完全に舌挿れられてたじゃねぇか!!」
「どんまい。まあ性交渉じゃなかっただけ有り難いと思え銀さん。
まあ私はそっちでも構わないけどよ、なんなら今からスる? 勿論銀さんが女役だけどな」
「よぉぉぉし、子供達早く帰って来い銀さんの貞操が危ないから早く戻ってきてェェェェェェ!!!!」
取り敢えず、元に戻れたよ!
「お。元に戻ったー! お早う神楽見てよ戻ったよー!」
「んむー、まだ眠たいアル…良かったアルナザビ子、どうやって戻れたアルカ…?」
「神楽クール。あのね、銀さんと」
「あっぶねー、させっかよ……お前あんま言いふらすなよ俺の名誉の為に!?」
「銀さんとベロチューしたら戻ったよ」
「お前ェェェェェェェェェェェェ!!!!」
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