星屑の煌めき




(銀魂/万事屋)どんな事が起きました
こんな事がおきました・続




「────────で。なんでまた俺の所にその阿呆面晒しに来たんでィザビ子」

「いやぁ。沖田くんは外法に詳しいだしょオ、だからなんか知ってるかな〜って一縷の希望に縋りついてる私の現状?」

「そうかィ。んじゃ手っ取り早く治してえってんなら首出せ、とりあえず死ねば治るだろ」

「おほ、サディストモード・オンの笑顔で介錯の素振りすんの止めてくんね?」

「そうだぞ総一くん。ザビ子は今ものっそ焦ってんだ、溺れる者は葦の根っこをも引き千切る勢いで握り締めるって先人の言葉をしらんのか」

「旦那、総悟です。つかそんな諺ありやせん」

「沖田くん、マジでなんか知ってる事ないか? 本当になんでも良い、些細な事でもいいんだ。
どんな曖昧な記憶でも本当になんでも良いから、知らないかな?」

「…………と言ってもなァ。肉体性別を一夜ひとよにして変えるなんて、知らねぇよ。
ザビ子のソレは最早、外法どころか魔法クラスの代物じゃありやせんかィ?
俺の知り得る所じゃそれは一種の呪いだと思いまさァ。
俺ゃ、その手の呪いにゃあ興味がないんで、あんまり詳しくは知らねぇですが────その筋・その界隈で有名な人物なら。或いは……てなァ?」

「知ってるかも……って訳か。ふむふむ、成る程な。
しっかし、それだとドーモ納得いかないんだよなぁ、私ィ。
こ〜んな性質悪ィ呪いをかけられる様な愉快な知り合いはいない筈だぜぇ?」

「ザビ子、お前は本気で馬鹿でさァ……呪いを生業としてる奴もこの世にごまんと居まさぁ。
誰かからの依頼を承けてお前を呪ったんだろうぜィ」

「そんなぁ! 私人から恨まれる様な事……いっぱいしてた!!
でもこんな、某鼠会社然り某魔法学校然り、なファンタジーな呪いを受ける程、他人を貶めたりなんかしてないって!」

「……なあ、総一郎くん」

「旦那、総悟です」

「真面目に誰がこんな事をしたのか突き止めるのは出来ねぇのか」

「そうですねィ……俺が贔屓にしてる情報家にあたれば、答えは得られるかも知れやせんぜ?」

「────幾らだ」

「ざっと見積もって、こんくらいで?」

「…………ケッ、足元見やがって税金泥棒が……クソ、まあ良い……乗ったぜその話。
夜神くんはその情報家にあたってコイツにかけられたのを調べてくれ」

「旦那、沖田です。────────了解でさァ。ま、気長に待っていて下せェ」





◇ ◇ ◇






「気長に待って一週間。最早この私でも良いのではと考え始めた昨今です。
さてはて。沖田くんはちゃんと調べてくれたのでしょーか。あり……銀さん、なんか眠そうだな」

「別にいつも通りだぞ、俺ぁ……」

「いや明らかに欠伸を噛み殺してるだろその感じ。最近ずっと眠たそうだが、夜きちんと眠れてるのか?」

「応よ。昼も夜も朝も眠り通しだぜぇ……」

「…………隈」

「これはアレだ。殴られた」

「なにやってんでィ旦那方、イチャつくのは一向に構わねぇんですが相手の性別考えてもからイチャついて下せェよ。見た目むっさいですぜ」

「あ、沖田くん。あれからなにか分かったか?」

「…………まあ。ザビ子が望む様な答えだか知らねぇが、分かるには分かったぜィ」

「ホントかっ!? で、どうだったんだ!?」

「俺が得た情報ってのは一つだけでさァ。
────お前にかけられたのは呪法、死ぬ迄解けない死のまじない、の類が濃厚でィ……まあ実際どうだか知りゃあしませんがねィ。
その線も忘れずにいて、実際問題よく分からなかったってのが本音でさァ」

「────ふぅん」

「いやなに悠長に返事してんだザビ子、ふぅんじゃねーだろ明らかに!!
死ぬまで解けないっつってんだろ沖田くんが、お前その意味ちゃんと理解してるのか!?」

「……これでも私は当事者だからな、多少なりとも分かっていたさ。
────なあ沖田くん、これは誰がかけたか、誰からの依頼かってのは分かったのか?」

「無論でさァ。この手の外法は足がつき易くていけねェや。
依頼主は元お庭番衆、猿飛あやめって奴らしいですぜィ」

「やっぱあのメス豚かァ!! あんの女ァ指詰めるだけじゃあ済まされねぇぞ阿婆擦あ ば ずれがァ!!!!
マジぶち犯す!! 頭きたので俺ァちょっとあの眼鏡っ娘ぶち犯してくる!!
つー訳で銀さんカモン。銀さんにはやっこさんを誘き出す餌となって貰う。
沖田くん、色々サンキュ。これ謝礼金な、少し色をつけておいた────コレは口止料込み、私が今からする事、目ぇ瞑れよ、お巡りさん?」

「毎度〜。それにしても……本気になったザビ子は相も変わらず怖ェや、旦那も難儀な相手に惚れたもんでさァ」

「なんの話だ沖田くん。別に俺はアレの事は好きじゃねーよ、俺は結野アナが好きだしな」

「そんなぁ!? じゃあ私の銀さんへの溢れんばかりの愛は行き場を無くしてしまうじゃないか!」

「無くせ。そして迫って来るな気色悪い、顔が近い、前の状態ならまだしも今のお前がやると気持ち悪い。
先刻だって来る途中腕に抱きついたり手を繋いできたりりで、端(事情を知らない人間)から見れば完全におホモ達だったからな、黄色い悲鳴とか聞こえてたからなっ!?」

「さあ銀さん。ウチに帰るぞ、布団一式用意してあるから後は私が銀さんを押し倒して襲えば現れるだろうよ……ククク」

「沖田くぅぅぅぅん、今の発言は強姦罪としてアレ出来ないのォオォォオオ!!??」

「……あ、これ入手困難のハガレ○最終回記念の卓上時計じゃね、すげぇやザビ子、これ今オークションじゃ何万もするのに、ポンと普通にくれるなんて、しびあこ。早速オークションで高く売り捌こう……。
旦那────────大人しく食われて下せェや。なーむー」

「買収されとるぅぅぅぅ!? この国のお巡りさん達は皆総じて駄目だらけだなチキショー!!」

「ほら、いつまでぐずってんだ銀さん、(早くメス豚を血祭り&ぶち犯してェから)さっさと帰るぞ?」

「お前はその爽やかな笑顔のどこに黒い本性を隠してんだァアァァアァアア!!!!」


















































取り敢えず、燻り出してみるよ!

「ほら、大人しくしてれば痛くしないから……」
「ちょ、待っ……本気で俺をヤる気か!?」
「私はいつだって本気だが? さぁて、まずはこの腰ベルトを……はい、出来た」
「いやなんでまずに手首を上でベルトで拘束するか!!」
「……いや。抵抗されると燃えるタチでな、私」
「え、え、え? マジでマジでマジで!? ちょっと一回落着こうかザビ子ちゃん!?」
「そこまでよザビ子、Sっ気のある銀さんを逆にSっ気で攻めるなんて興奮するじゃないのォオォォオオ!!!!」
「よっしゃ出てきた飛んで火に入る夏の虫ぃぃぃ!!」
「いや、ホントに出てきたしぃぃぃ!?」


















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