星屑の煌めき




(銀魂/万事屋)なんて事が起きました
こんな事が起きました・続




「────いやァ、実に楽しかったぁ〜!!
まさか近藤さんが“俺”をお妙の彼氏と勘違いして決闘を申し込んでくるとはな、だーはっはっは!!」

「前にもどこかで見た懐かしい光景でしたよ、言ってるセリフも銀さんとちょっとカブってましたし」

「いやァ、まさしく“俺”の銀さんへの愛故だな!」

「お前からの愛なんてティッシュに優しく包んで捨ててやるよ」

「これでお妙へのストーカー被害が減れば良いんだけどな、偏執的だからな近藤さん……」

「なあザビ子、お前俺の事散々好きだなんだ言ってるけど、それ全部嘘だろ、なんでそんなに華麗にスルー出来んだ?」

「お妙も良い感じに勘違いしてくれて、ちょっと面白かったな。
新八君、後でちゃんと説明してくれよー。わはは」

「ちゃんと説明した所で理解してくれる様な人じゃないですよ、姉上は」

「まあ、最初に巫山戯て『ザビ子の兄です』って言った“俺”も悪いけどなーっキラッ☆」

「いやキラッじゃねぇし、悪いって自覚してんならお前自身で誤解解いて来いよ」

「でも、ザビ子どーして急にそうなったアルカ?」

「ん? それがな、“俺”も良く解らないんだ……今朝起きたらもう既にこの姿。厠行ったらたまげたな、股に菌糸類生えてるっ!」

「下ネタ止めろ、最近下ネタ禁止令出されたんだからな」

「悪ィ。でも本気で分からねぇんだ、なにが原因でこうなったか、さっぱり。
心当たりなんてないし…………今更ながらに気付いたのだが、私、結構アレな状況!?」

「気付くの遅っ!? 今までザビ子の事バカだバカだと思っていたけど、お前どんだけ大馬鹿者!?」

「バカ馬鹿言うな戯け、私は基本物事を楽観視する傾向があるだけだ、事の重大さに気付くのは遅いんだよ」

「うお、その図体で凄むな威圧感半端ねェ!
つか、さりげにお前追い込まれると素に戻るのな」

「然し、それにしても不思議な事ですよねコレは。肉体の性別が変わってしまうなんて、こんな希有なモノ初めて見ましたよ僕」

「私もアル。こんなリリカルでマジカルな事件は初めてネ。どこの魔法少女にどんな魔法を掛けられたアルカザビ子!」

「そんな都合の良い魔法は無いだろうし、そんな暇を持て余した魔法少女の遊びみたいなのにも出会でくわした記憶はねぇよ」

「リリカルマジカル☆」

「神楽可愛いー!」

「きゃーっ☆」

「やってる場合か!! お前さっきまでシリアスだった空気台無しにすんな!」

「まあ、戻り方も分かんねぇしなんでこうなったかも分かんねぇしで、今クヨクヨしたって意味ないだろ。
今を全力で生きる、それが“俺”のモットーだから」

「格好好い、格好好いですけどザビ子さんもし戻れなかったらどうするんですか!?」

「そうだ、もし一定時間過ぎるともう戻れないっつー類のモンだったらどーすんだよ!?」

「そん時は……銀さん、こんな“俺”だけど、想いは変わらずに貴方を愛している……」

「だから真面目に考えろっつってんだろ!?
あとその図体でんな薄ら寒い事吐かすな吐き気がする!!
ちょっとイケメン顔してイケメン声出して迫るな背筋が凍りつくだろうが!!」

「ザビ子ーザビ子ー、もし戻れなくなったら私の婿になると良いネ!
ザビ子だったらパピーも私も大歓迎アルっ!」

「んー? 神楽が嫁に来るなら考えてやるぞー?」

「ザビ子、冗談でもそんな口約束交わすな」

「妬くな妬くな、大丈夫だよ銀さん、“俺”はいつでも銀さんを一番愛してるから」

「妬いてねェし気持ち悪ィから寄るな!!」



































取り敢えず悩んでるよ!

ここで私が暗くなったら周りの人間にも影を落としてしまう。
それだけは回避しなくてはらならい。
だから、いつも以上に明るく振る舞わなければ。
────そうしなければ私自身が不安で潰れてしまう。
…………早く元に戻れれば良いんだけど、な。
















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