星屑の煌めき




(銀魂/銀時)無益な争い事




「銀さん、ちょっと私に付き合いな」

「やだよ、めんどくせぇ」

「1、ネリチャギ。2、シャイニングウィザード。3、アイアンクロー。4、私に付き合う。どれが良いね」

「絶賛4でお願いします」

「全く、最初から大人しく私の言う事を聞けば良いのに。
ちょっと買い物したいから、足、よぉろしく〜」

「アンド荷物持ち……!!」

「流石察しがよくて助かる、銀さん愛してるよ」

「んななげやりな愛は要らん!」





◇ ◇ ◇






「さぁて。これで最後かな」

「これで最後であってくれ、お前どんだけ買い込むつもり?」

「氷河期を乗り切るぐらいのつもりで買い込んでます」

「今地球は暖冬の危機だって騒いでんだろ、その心配は要らねぇぞ」

「なに言ってんだ銀さん、今の地球は氷河期へと向かっているんだぞ?
四月はみぞれが降ったり、どこぞの蕃じゃ半世紀振りの積雪を記録したり、色々と寒い思いをしたろぉ?
暖冬やエコだなんてのはお前、お上が金儲けに使う枕詞だよ」

「へえへえ、そうかぃ。お偉いザビ子さんは博識であらせられるねェ」

「ふん。自分の国が堕落していく様を、ただ指を銜えて見ている傍観者よりマシだろう?
私はこの日本ひのもとが墜ち往く様を、許せない。
強者に媚び諂うこの江戸は見ていて痛々しい、だから────」

「────だから?」

「あ。銀さん見ろ、あそこの薬局でトイレットペーパー12ロールお一人様2点限りの1個105円だと!?
こりゃ買うっきゃねぇな、行っくぞ銀さーん!!」

「おぉーーーー……」





◇ ◇ ◇






「卵にネギ、お米に…………あとは」

「ザビ子、ザビ子。ねえ知ってる、俺いまめっちゃしんどいって事に」

「なにお、たかだかお米20キロに便所紙4個を抱えてるだけでしょーよ」

「なあ知ってっか、紙って元は樹木なんだぞ、物凄く重たいんだぞぅ!?」

「はいはい。そんな戯言は良いからさっさと鍵寄越せ、もう帰りたい」

「お前本気で自分の事しか頭にないのな、お前ヒトの気持ち考えた事ある!?」

「あるよ。私は銀さんの事を第一に考えて常の生活を謳歌している」

「嘘吐けぇぇぇぇもし仮にお前が俺の事を第一に考えていたらこんな重ってぇ荷物持たすか!?
持たせねぇよ普通、そこは普通『ごめんね銀さん私も半分持つよっ☆』とか言わねぇか?」

「ゴメンネギンサンワタシモハンブンモツヨッ・ホシ」

「お前どこのキャサリン? 片言で棒読みておま、本気で俺を労る気がないんだな良く分かったわ!!」

「なにを馬鹿な。私に銀さんを労る気持ちがなければ、私は貴方を気にも掛けない。
それに────こんなにも、貴方の事で胸を痛めたりしないさ」

「────ザビ子……」

「どうして銀さんはこうも天パでロクデナシでプーで甘党なんだろうか……」

「胸を痛めるってそっち!? というか余計なお世話だし、つか、俺は今お前のその発言で心を痛めつけられたわ!!」















































もう戦わないで欲しいと願うだけの臆病者。

どうして貴方って人は、放っておくといつの間にかくだらない事件に首を突っ込んではその度に重体になるのかね。
二、三日帰って来なかったり、死に体で帰ってきたり、重症のまま戦いの蹴りつけに行ったり、私の辛労も報われない。
義理人情に篤いのはイイけれど程々にしておけ。
心配する私の身にもなれ。
無茶だけはしないでくれ。
お願いだから、健やかに穏やかに、誰かの為に傷つかないでくれ……。













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あきゅろす。
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