星屑の煌めき
(銀魂/銀時)夢から現実から、外から内から
「銀さーん、銀さんやーい」
「…………ンだよザビ子、ンな耳元で叫ばなくても聞こえてらァ……」
「なんだ、生きてるのか」
「……テメ、俺を勝手に殺すな……つぅか煩くすんな、頭に響くだろォが」
「やぁぁぁッほォォォォ!!」
「っだァァアァーーーー!!!! 喧しいわお前俺が静かにしろって言った途端に大声出すなよわざとだって分かってんだからなこっちゃあよぉ!!」
「ぃやほー、お目覚め良好?」
「寝覚め最悪です。朝っぱらからうっせーなぁ……うわ、まだ七時じゃねーか。あと五時間は寝かせろコノヤロー」
「しぃ〜! そんな大声出したら子供が起きちゃうよっ」
「いやどー考えてもお前の先刻の叫びの方がうっさいと思う」
「えへ、ちっちゃい事は気にすんなそれワカチコワカチコー☆」
「お前アイドル目指してたっけ、お前三十路だったっけ、あと完璧なまでの振り付けすんなイラってくる。
クァ……マジ早起きだなお前……年寄り臭ェ」
「いやァなんか興奮して寝つけなくて! 寝ていないんだぜ!」
「通りで異様なまでのテンションの高さ!? 頼むからお前こそ寝てくんね? 周り(主に俺だけど)に迷惑かけんだから頼むから眠ってくんね?」
「折角起きてるのに寝ちゃうのつまんなぃぃぃぃぃ!!!」
「なにその駄駄っ子っぷり!? お前自分の歳を考えてものを言えし!!」
「先刻年寄り臭いと申されたので若返ってミマシタッ☆」
「いや、キラッじゃねぇよ。やめてイラッてくるから」
「うーーーー……。なにアルカ朝っぱらから煩いアル……」
「あ、神楽起こしちゃった。ほら銀さんが大声出すからだ」
「俺か、俺が悪いのか? お前の所為で大声を出すんだバカヤロー」
「っさいアル、朝っぱらから犬も食わねぇ喧嘩すんなヨ。寝不足は美容の大敵アル」
「ごめんな神楽、私は止めたんだが銀さんがどうしてもって言って聞かないんだ……!」
「またカ銀ちゃん、イイ歳こいてなにやってんだヨォ。レディの睡眠邪魔する、これ万死に値する行為ネ」
「だったらその台詞はおめーの隣に居る奴に言えや、俺関係ねーもん、俺被害者だもん」
「そうかヨ。私昨日眠るの遅かったからまだ眠るアル。次起こしたら殺すかんなチクショー」
「はいはい、永遠に眠り続けろバカヤロー。ガキはさっさと寝ろ。
────ザビ子、お前も帰れよ……今日も仕事あんだろ」
「あるけどさ普通に、万事屋と違って真選組は忙しいしな。
でもそれより、昨日寝る前に銀さんの事考えてたら眠れなくなっちゃって。
考えれば考える程眠れなくなって、エンドレスになったからとりあえず一番手っ取り早いのが良いと思いまして。
居ても立ってもいられなくなったから、ウチからすっ飛んで来た訳!」
「……ザビ子……お前、それ」
「だからさ、寝る間も惜しんで銀さんに会いに来た私のこのアガペーを汲んで、この私に全力で構いなさい!」
「…………いや、コイツの事だ。特に深読みはしないどこ」
寝ても覚めても、君を想っているよ。後に知る、ソレは俗に言う恋患いと。
「銀さん朝餉出来たぞー、早く食べないと神楽が全部食べちゃうぞー」
「ちょおま、待てや神楽ゴラァ!! それは俺の分だろボケがぁ!」
「坂田家の食卓は戦場、これ教えたの銀ちゃんネ!!」
「いや、ご飯ぐらいゆっくり食べてよ神楽ちゃん……」
「賑やかでなによりだよね、そうは思わないかい新八?」
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