星屑の煌めき




(Fate/桜)贖罪の行く先




「ヤッホー桜ちゃん、コンニチハー!」

「あ、ザビ子先輩っ! こんにちは」

「今日は天気いいよね」

「はい。庭のお花達も喜んでますっ」

「ねー。それにしても昨晩は急に雪が降るんだもん、びっくりしたわァ」

「はい、暦ではもう春なのに驚きました。三月でも雪は降るんですね」

「四月にみぞれが降ったってウチの爺さんが言ってたし……こう異常気象が続くと地球大丈夫かって話しっ」

「ふふ、そうですね。せめてあの櫻が咲くまではもって欲しい感じです」

「今年の冬木は暖冬だったからなぁ、案外咲くのは早いかも。
って事は、咲いたら地球終わる!? 待ってくれよ、まだ片付いて無いゲームがあるんだ、まだぽっちゃり系幼馴染み攻略してないんだ……!」

「ザビ子先輩、まだ地球が終わるって確定した訳じゃないですよっ。
まだまだ猶予がありますから、落ち着いて下さいっ」

「アハハ、冗談だよ桜ちゃん。ちょっとしたジョーク!
可愛い可愛い桜ちゃんをからかってみましたァ〜♪」

「せ、先輩……! 酷いですぅ!」

「だからごめんって謝ったじゃないかー!」

「えぇー……一度も言ってませんよザビ子先輩、今初めて聞きました……」

「え? マジで? そりゃごめん。
っていうか桜ちゃん、もう私の事“先輩”付けて呼ばなくていいのに……折角先輩後輩じゃなくなったのにィ」

「ぇ……でも、ザビ子先輩はザビ子先輩ですし……これはずっと変わらない気がして……それに先輩を付けない呼び方なんて出来ませんよ……」

「いっそ呼び捨てとか」

「む、無理ですよぅ……!」

「そう? なら、ちゃん付けとかは」

「そんな……そんな呼び方、ザビ子先輩に失礼な事は出来ません!」

「真面目だなあ、桜ちゃん。まあそんなトコが可愛いんだけど……まあ桜ちゃんが無理ってんなら私も強要はしないよ。
桜ちゃんが嫌がる事を無理にさせたら、私士郎に怒られちゃうもん」

「…………ザビ子先輩」

「あ〜ぁ、士郎の奴……どこ行っちゃったんだろ……早く帰って来ないかなぁ〜」

「…………」

「言いそびれた事がいっぱいあったのに、言えず終いだ。
ねー、桜ちゃん。士郎どこ行ったか知らない?」

「さあ……私には、とても」

「遠坂さんも留学中だし……このウチもだいぶ寂れてきたね」

「はい……私も先輩と姉さんには早く帰ってきて欲しいです。
やっぱり、このお家は賑やかなのが良いです」

「うん、私もそう思った。ああでも近日中に遠坂さん帰って来れるかもってこの間言ってたよ!」

「本当ですか? …………姉さん、私にはそんな話一言も」

「あ!? やばいこれ桜ちゃんには秘密ねって言われてたんだった……!
びっくりさせてやるって計画だったのに、イッケネつい口が滑った」

「────ふふふ……ザビ子先輩は、隠し事出来ない方ですね」

「あう、桜ちゃんに笑われたしバレたァ」

「大丈夫ですよザビ子先輩、私ちゃんとびっくりしますから、姉さんの計画に水を差したりしません!」

「さんきゃ桜ちゃん! これで私遠坂さんに消し炭にされなくて済みそうだ!」

「姉さんなら消し炭じゃ済みませんよザビ子先輩」

「やだそんな情報嬉しくないわ」

「ふふふ、助言のつもりだったんですけど」

「なんの助言? なにに対しての助言!? 私死ぬの、ねえ死ぬの!?」


















































ガールズトークに花が咲く。
たまには息抜きも大事なんだよ、若人よ。

「ただいま〜。ちょっとそこで一成とばったり遭遇してな、昼ごはんをご馳走する事になった」
「おかえり士郎、こんちは柳洞!」
「ふむ、邪魔するぞ衛宮」
「ちょ、私の存在を無視しないで柳桐! 私泣くよ!」
「ふふ……お帰りなさい先輩、こんにちは柳洞先輩」

















◆ ◆ ◆





























































←前

次→


185/329ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!