星屑の煌めき




(銀魂/土方)花粉症には厳しい季節




「ぶえっっっきしィィィィ!!」

「……随分とおっさん臭漂うクシャミだなザビ子。年頃の女がしてイイクシャミじゃねーよ今の」

「ぶあぁあっう……うるせぇです。土方さんには花粉症に冒されている私の苦しみが分からないからンな事言えんれふ」

「生憎お前の苦しみを理解する暇があったら一人でも多くの壤夷浪士をとっ捕まえるって話しだ」

「むきィィィ────〜〜!! 土方さんなんて、土方さんなんて……後ろからいきなり慣らされもせず掘られてしまえぇぇ!!」

「女がなんて事言いやがんだテメ、恥じらいは無いのか!?」

「恥じらいなんてモンは母胎ん中に玉と棒と一緒に置いてきました」

「だからお前仮にも女だろ、そんな事言うんじゃねーよ。
置いてきたなら学習しろ恥じらいっつーモンを。なんか遭った時にゃ手遅れになんだぞ」

「なんかって具体的になにがです」

「なにがってお前………アレだ、アレ」

「こそあど言葉を日常的に使う人は健忘症アルツハイマーの疑いがあるんですって」

「まだ呆けちゃいねーよ。言葉を選んでんだよ、分かれよ」

「美しい日本語をお使い遊ばせー」

「いつの時代の人間だテメーは!
つまりアレだ……その、なんだ…………猥褻行為を働かれても文句は言えねぇんだぞ、うん、これだ」

「猥褻ぅ? そんな近藤さんじゃあるまいし私がそんなしょっぽい犯罪に巻き込まれるとでも。
寧ろ猥褻行為を働いた相手には生きているのが苦痛になる程の拷問ショーの刑ですからね」

「おま、近藤さんを馬鹿に……いやなんでもない……あの人この間不審者と間違われて通報されてたわ。
まあ安心しろザビ子、お前をどーこーしようだなんて世の中にそんな危篤な考えの人間はいねぇからな」

「っぶあァァアァッション!!!!」

「だァァァアァ!? てめ、なに人の顔面むけてクシャミしてんだキッタネー!!」

「馬鹿言っちゃいけねーですよ土方さん、世の中には重度のV系信者はその方々が吹いた毒霧を“聖水だァ!”って浴びる人もいるんですっていう夢を見ました」

「夢じゃん、駄目じゃん、夢じゃ駄目じゃん!!」

「あ」

「今度はどうした」

「今の盛大なクシャミのお陰でこの間沖田くんが書いた報告書が紛失しました」

「ザビ子、暫く仕事休んでくれむこう一ヶ月は暇を与えてやるから実家帰って大人しく自宅警備しててくれ」

「はい。一ヶ月分の給料は近藤さんの給料から割増で差し引いておきますから」

「やめてあげて、もうこれ以上は流石に可哀想だ」













































仕事に差し支える程の花粉症。

「ついに私も今年から花粉症デビューですよ銀さん」
「いや知らねぇよ。つかお前仕事休んで平気なのか」
無問題モーマンタイ、近藤さんと土方さんの給料から全額差し引いて私の講座に振り込む様に仕組んだから」
「お巡りさんもせちがらいな、こんな腹黒部下がいちゃあな……俺ちょっと同情するよ大串くん」

















◆ ◆ ◆


































































←前

次→


184/329ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!