星屑の煌めき




(サモナイ/エルナディータ)貴族の嗜み




「エルナディータ」

「あら。なんですのザビ子?」

「エルナディータは、ディランの妻になる為にお茶とお花とナイフ投げをマスターしたんだよね」

「ええ、その通りですわ。それがどうかしまして?」

「いや…………妻になる為にナイフ投げって……必要なくない?」

「────なんて事を仰るんですのザビ子!!」

「ぇ、なんか私怒られてる……というか貴女を怒らせる様な事をしたかな……?」

「しましたわ! ザビ子、貴女という人はクレバーティンク家の者全てを敵に回しましてよ!」

「……えぇ〜? 何故にぃ……?」

「ザビ子、宜しくて、皇帝夫人になる為にはまず何をおいても夫の為に滅私奉公する事ですのよ!
夫の為に私事を棄てて夫に尽くす、これは絶対に外せないものですの!」

「……メッシホーコー」

「そして次に、夫の障害物になり得るモノを迅速に、尚且優雅に、そして厳かに処理をするべき事なのですわ!!」

「……ショーガイ」

「例えば夫の側近が敵の刺客としますわね? 夫にも周囲の人間にも悟らせる事なくソレを排除するのに最も適しているのが、このナイフ投げなのですのよ!!」

「……ハァ、ソーデスカ」

「ザビ子、理解して頂けて?」

「……マァ、ナントカ」

「声が小さいですわ!! そして貴女これっぽっちも理解してなくてよ!?
宜しいことザビ子、まず貴女には貴族について教えてあげますわ。
まず貴族はどうあるべきなのか、これについて────」

「ああイイってエルナディータ。もう充分な程に理解しましてよ。
要するにアレでしょ、武芸にも舞芸にも秀でていなければならないってヤツでしょ……分かったからそろそろ私を解放して頂けませんこと……?」

「いいえザビ子、貴女は全く理解しておりませんわ。
これも良い機会ですし、ワタクシが徹底的に我がクレバーティンク家について叩き込みますわよ!」

「ディラァァァァァァン!!!! 助け……ファングちょっとアナタ良いタイミングで現れたからその調子で私を助けて!!」

「お、ザビ子にお嬢様が仲良くじゃれ合って。微笑ましい光景だなっ」

「ファァァァァァァァング!!!!」

































成り上がり貴族の誇り

「巷では我が家を成り上がりと称してますがソレは間違いですわ、我がクレバーティンク家は先代皇帝から直々に爵位を頂いたのでして」
「もう誰でも良いから助けて、エルナディータが止まらない」

















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