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特別企画
2


「もうしないって、それは……俺が困る、かも。その……気持ち、良すぎて辛かっただけで……嫌じゃない、よ。」

 恥ずかしそうに、時折目を伏せながらそう言われて危うくもう一度押し倒しそうになってしまった。

危ない危ない、せっかくお怒りが溶けそうなのにスタート……いや、最初よりマイナスに行くところだった。

心を落ち着かせて、生唾飲み込んで前を見た。
ユウは、どうやら俺の『連戦は』もうしない、を『ユウとセックス』はもうしない、と解釈したようだった。

……しなくなったら困ると、気持ち良すぎて辛かったと言われて可愛すぎて死にそうだった。
何この人タチ悪い。何回俺に、ユウの事惚れ直させれば気が済むの?

「俺以外に熱中するもん作れ」って怒るけど、原因作ってるのはユウだと思う。
……他に目が行く訳ないじゃん。


「じゃあ俺、またユウとえっち出来る? 今度はあんまり無理させないように、ユウのイった回数数えておくから。」

でも折角なので、その勘違いに乗らせてもらうことにした。
……顔真っ赤にしてあんなエロいこと言われて、ユウはまだ全裸だし、一瞬でも気を抜いたら襲いかかりそうで怖い。ユウが可愛すぎて理性持たない。

「わかった……もう、今度言うこと聞かなかったらめちゃくちゃ怒るからな?」

「うんっ」

「グーでぶつし。」

「絶対しない。約束する。」

「なら……罰として、昼ごはんになる筈だったオムライスお前が作れ。おなか減った。」

「わかった!」

 前に教えてもらったレパートリーの一つ、あれから練習してふわふわ卵で包むのが上手くなったと、ユウに見せたくて昼ごはんのメニューに選んだのだが結果上手い事いった。
練習の成果をユウに食べてもらえるし、俺がくたくたにさせちゃった分休んでもらえるし。

 ユウとお揃いで買ったエプロンを巻いて、冷蔵庫から買ってきた卵、鶏肉、玉ねぎと炊いて冷凍しておいたご飯を取り出した。
あぁなんかこれって、ユウと同棲してるみたいですっごく幸せ。


夕方と夜も、エッチさせてもらう予定だったって事は確実に怒られるだろうから黙っておくことにした。




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あきゅろす。
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