特別企画 28 『はっ、はぁ…………はぁ。』 昇天して一瞬真っ白になった視界が元に戻ってすぐ、後ろを攻められてイッたらしい口が半開きのエロ顔が目の前にあった。 「……にがい。」 俺の精液を口だけで受け止めきれなかったらしく、中にも残ってはいるが大部分が溢れて口の回りと顎にべったりと張り付いている。 ……出す前に抜くの間に合わなかった。普通に。 自分の精液残るとそのままちゅー出来なくなるから不便なんだよなぁ。 しゃーない口ゆすいでもらお。 『飲み込むなよ』と一言添えて、瓶の中に数cm残っていたリキュールを口に含ませてやった。 『中ゆすいで、ペッ、てしな。』 顎の辺りに手の平で受け皿を作って待機。……吐き出したのはバスタオルで吸い取ればいいかな。 俺の言った通りしばらくモゴモゴやってたと思ったら、…… ……思ったら…… ―ゴキュッ― 喉が鳴った。 「バッ…………だ、駄目でしょ?!えんがちょだよ!!」 猛が慌てた様に口の中に指を入れてこじ開けるが、 覗いてもそこには何も残っていない。 『ヲイコラ猛……人の精液汚物扱いしてんじゃねーよ。』 自分だって出した後のソレにはなるべく触りたくもねーけど、言われるとそれはそれでムカツク。 「……まずく無かった? 吐きたい?トイレ行く?」 聞けよ人の話。 「……めろんの味しかしなかったよぉ?」 こてん、と首を傾げながら見上げる悠紀仁に「男の精液を飲み込んだ」という自覚はないようだ。 ……あんだけ濃い味なら当然か。 [*前へ][次へ#] [戻る] |