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キリリク

 



「バッ……カ、やめろ!」

「何でだよ。好きだろ?」

「だから……そうじゃな……」



『悠紀仁、こっちむーいて♪』


……不覚ながら俊の所為で涙目になって困ってる悠紀仁にムラムラっと来てしまい、正面からキスで参戦。


「んむっ」

で、腰に手を回して身体引いて逃げられないようにホールドして、もう片方でナチュラルに乳首にセクハラ。

「バカ、俊、やめっ……」

悠紀仁の背後から肌を啄む音が聞こえる。
どうやら俊がシャツめくって背中に口付けしてるらしい。
音に合わせて小さく上下する肩とか、喉の奥から漏れる嬌声に……悠紀仁をもっと気持ち良くさせたいなぁ、と。


「あっ……」


めくられたシャツの隙間から手を差し込んで、直接胸の突起を摘んだ。
すかさずもう片方に手を伸ばす俊。……気に入らないけど、悠紀仁はイイみたいだから手を叩き落とすのは止めておこう。



「だっ……だめっ、だめっ……ッ!」

しばらく乳首を可愛がっていたら、悠紀仁が一際激しい抵抗を見せた。

と思ったら、くたっと力が抜けて僕に抱き着いて、荒い呼吸をしている。



「…………ちゃった。」

『…………悠紀仁?』

「勃っちゃっ……た。」


心底困ってしまったらしく、へにゃあ、と下がった眉と涙の潤む大きな瞳には普段の強気は影も見られない。

僕の服の裾を掴んで縋ってくる悠紀仁が可愛すぎて可愛すぎて、思わず生唾を飲み込んだ。


『俊、出てってくれない?』

「は?」

『解らないの?出 て け。……まさか聞こえなかった訳じゃないでしょ?』

「聞こえてたに決まってんだろ!あんな……可愛い……じゃなくて、その権利俺だって当然欲しいわ!」


チッ……
まぁ、素直に出ていくとは思ってなかったけど。

悠紀仁に選ばせるってのは可哀相だしなぁ……
この状態でお預けはキツイ。……まぁ、僕と二人っきりでプレイの一環だったからそれも楽しそうだけど。


そして好きな子の据え膳無視できるほど僕は無欲じゃない。


『……悠紀仁。トイレに連れてってあげるから一人になりたい?
それとも……このまま一緒に、3人で気持ちイイ事する?』

でも、一応選択肢は出すけどね。問答無用で手ぇ出したりして嫌われたら最悪だし。




「……一緒が、いい。」


髪の毛の間から覗く耳が真っ赤になってた。
悠紀仁越しに見た俊の顔はとても嫌そうにしてたけど、それは僕も同じ。……でも悠紀仁の希望第一だし。

気持ちイイ事、弱いんだよね。そんなとこもすごく可愛いよ。

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