純情boogying 美智の接客 「あれぇ?みさみさ、ご機嫌?」 『ん?……まぁ、ええ事あってん。』 「そっかぁ〜♪ ……それと、仮眠室にいるお友達……具合大丈夫だった?」 『あぁ、少し元気そうになっててな、安心した。』 「そっかぁ、心配しちゃったよぉ〜。」 ……ぶりっ子…… ウゼェェェェェェッ!!! 客や無かったら2〜3発殴って道頓堀投げ込んでんぞコラ。 『……そんな、心配とかせんといてや。』 「え?」 『俺、我が儘やさかい、由美ちゃんの心が一瞬でも他に向いとんの我慢出来ひんねん……』 でも偉いねぇ、俺。 スゴイわ、俺の口。 よくもまぁこんな心にも無いこと吐けるなぁ。 まぁ、この女も札束やと思えば無下にする気ぃも起こらんし。 「……みさみさ、ヤキモチ妬いちゃった?」 『うん。 ……なぁ、これからも、俺だけ見といてな。よそ見禁止、由美ちゃんは俺だけの女の子やから。』 俺だけの財布やから。 別に妬いとらんけどボトル入れてボトル。 「〜〜っ///!!じゃあ、ヤキモチ妬きなみさみさにぃ、由美ちゃんがボトル入れてあげるねえ?」 いちいち語尾伸ばすなや気色悪い。 『マジ? うわ、嬉しいわぁ、由美ちゃん……ちょぉ、愛しとる。』 あんたが財布から出す諭吉さんの分だけな。 ちなみに、「ちょぉ」って「超」や無くて関西弁の「ちょっと」の意味やから。 まぁ、どう受け取るかは個人の自由やし?笑 「ねぇ、ボーイさん、ピンドン持って来てぇ?」 げぇっ……あれ、めさくさ苦手やねん……何でよりによって…… 酒甘くする意味解らんわ。 無駄に炭酸とか入っとるし……。酒はやっぱスコッチやろ。 『マジ?そんな高いのええの?スゲェ喜んじゃうよ?』 ま、そんな高ないけどな。 うちの店なら20万でボトル入れられるし。 ……仕入れ値5万やけど。 [*前へ][次へ#] [戻る] |