純情boogying
仕事があります
『あの、俺、早く仕事場行かないといけないので離してください。
……折角雇ってもらったのに、南さんに迷惑かけたくないんです。』
「……気に食わんなぁ。
アキちゃん、俺より仕事がそんなに大事?
こんなイケメンさんが構ったってるのに?なぁんか、君、おもろいなぁ。」
何、やだ、なんで……
ッ、そこ……だから、痣……ッ
?!
『や、ぁ……ッ』
肋骨のあたり……痣が集中して出来てるであろう場所を手の平でまさぐられて、身体が大きく跳ねて喉から小さい悲鳴が漏れた。
「なんなん……ホンマ、アキちゃんそんな顔しといてむちゃくちゃ声エロいんな。
感度えぇし……何か、ツボっとるかもしれん。」
嫌だ、何で壁に押し付けるんだよ。
痛い、痛……
……肩がごりごり後ろに当たって息が詰まる。
「なぁ、仕事とかえぇし、開店までちょっと時間あるやん。
……にゃんこちゃん、ちょっと俺とえぇ事せん?」
にゃんこ……て、猫?
何で俺が猫?
『うぁ、ちょっと……ホント、やだぁッ……』
痛い。
痣が出来てるところが痛い。筋がギリギリ圧迫される感じがする。千切れた毛細血管から溢れて溜まった血が神経押し潰して鈍痛がする。
「声、めっちゃエロい。
アキちゃん、顔見ぃひんかったら普通にヤれそうやんな。最近俺溜まっとるし、今度抱いたろか?」
ぐい、と肩で壁に押し付けられて、この未智……って人が纏ってる空気をもろに吸い込んでしまった。
煙草の煙の匂い。
『や……だ、やめっ……
あ、……く、ッ゙……』
「……感度ええやん。可愛ぃ声で啼いてくれんなぁ。
もしかして経験無い?」
何の。
いや、それより今は取り敢えず放して欲しい。
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