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純情boogying
フェロモン
 


「それにしても、自分、ほっそいなぁ。ちゃんと食ってんのか?
あんま細いから俺後ろ姿で女思ったし。風吹いたら折れるんちゃうか?この背骨。」


『う、ぁ……
だだ、大丈夫ですよ……俺、風に吹かれてもポッキリいったりしませんから。』

止めて……欲しい、なぁ。

そこ、さっき蹴られて痣になってるから。



「アハハ、おもろいなぁ。
……なぁ、ところで名前なんてゆぅん?」

『ア、キ……です。
あの、そろそろホントに手、離して……』

「アキちゃんかぁ。
名前も女の子みたぃやな。ホント細っこくて可愛ぃわぁ。」


あの、視力大丈夫ですか。

もしかしたら俺より酷い事になってませんかその目。


『……あの、ホント、離して……』

「んー……?
アキちゃん、もしかして俺のフェロモン効かん?
自信喪失やなぁ。俺、結構モテるて自負しとんのに。」


いやぁ……自負なさってて結構ですよ。
ただ、俺、男なんですよね。しかもこんなブサイクなんですよね。


フェロモン……て、本で読みましたが異性を引き寄せるために主に雄が出す化学物質ですよね?
人間がフェロモン分泌するって初耳ですけど、それが俺に効かなくて当たり前、むしろ効いたら怖くないですか?

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あきゅろす。
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