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純情boogying

 


『じゃあ、厨房行こうか。
1階のフロント横にあるんだけど、ちょっと入口わかりづれぇから案内してやるよ。』

「あ、解りました。ありがとうございます。」


極力裏方が見えない様にしてあるからな。こう言った店は。


……の、前に。
こいつの恰好どうにかしなきゃな。

流石に制服のまま勤めさせる訳にゃいかないし。
いくらなんでも明らか中学生がこんな店にいたら通報されそうだ。

……うーん。
こいつが入るような制服あったっけ。

ボーイの制服は一応一通りサイズ揃えてあるけど、こいつのウエストほっせぇからなぁ。
置いてあるので間に合うかなー……


お。

イイ考え思い付いた。


『なぁ、……アキ、あのさ、制服にサイズ無いから今日はそれで出てくんねぇ?学校の制服だよな?それ。』

「はい。……でも……
……俺がこのまま出てたら通報とかされませんか?」

『大丈夫。
アキには店のボーイと同じ恰好して貰う予定だったんだけどよ。
アキ、細いから合うサイズの無いじゃん?幸い、うちの店のボーイは黒ズボン、白ワイシャツに黒いベストとネクタイとカフェエプロンだから。
その上から着ちまえばわかんねぇって。
明日の就業時間までには制服用意しとくから、今日はそれでいいか?』


そう言ったら、アキが少し沈んだような様子を見せた。(眼鏡と前髪で表情は見えないが、何と無く落ち込んでいるのは解る。)

……うーん。
やっぱ、制服で仕事させんのはアレかなぁ?
料理とか……服汚れるしなぁ。見た感じ制服何着も持ってない様だし。


やっぱり今日は便利屋に頼んで派遣連れて来てもらうか。

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あきゅろす。
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