純情boogying
2
「じゃあその借りは……返してもらおうか。俺の言うこと聞いてもらって。
ちゃんとお前の実力に合う学校に行け。
これが俺の出す条件だ。」
『…………ッ、』
「ガキなんだから、大人の言うこと聞いときゃいいんだよ。
分かったら返事する。ハイ。」
『……りがと、ございます……』
「あι
馬鹿、オイ泣くなよ俺がいじめたみてぇじゃねぇかι」
『……ッ、なさいッ……』
「うぁぁ、も、……泣き止め、な?」
ただただ無言で頷くしか無くて、頭を撫でられるその手と和子さんが被ってまた涙が出て来た。
南さんが慌ててまた俺を宥めに、抱き込んで撫でてくれる背中に安心感を覚えて『ありがとう』を連呼しながら南さんに縋り付いてしばらく泣いていた。
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