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純情boogying

 

『じゃあ……普通に作ってればいいんですか?』

「ああ。
でも、そんな量あんの作らなくていいぞ?
ホストクラブが食事出さないのは同伴で機嫌取るため、っつーのがあるからな。」

『あの……同伴って何ですか?』

「あぁ、同伴出勤、の略なんだよ。
勤務時間外に客の機嫌取るのに有効だから、どこの店でもすると手当が出るようになってる。」

『へぇ……
……確かに、お客の機嫌が即収入に繋がりますからね。』

「おう。
【いかに金を使わせるか】が最大の課題だからな。
機嫌損ねたらアウトな訳。」

『言葉使いにも気を使ってますよね。
……従業員入口の注意書きもでしょう?』

「……よくわかったなぁー……。
アキ、お前もしかして頭イイ?」


『俺にはそれしか取り柄が無いので。』


遊び道具も遊び相手もいなかったから勉強くらいしかすること無かったし。
俺運動全般出来ないから部活とかも入れなかったし。


「ちなみに、学年で順位どんくれぇ?……あ、今は順位本人に教えたり廊下に貼り出したりとかはしねぇのか?」

『してませんね。
……でも、俺自分の順位は解ります。』


「……何で?」

『いつも満点なので、試験は全て首席です。
……あとは、担任とかが教えてくれるんです。成績。』

「え゛。
お前、何、学校で顔バレてんの?!」

『は?』

「だってそんな特別扱いつったら……」


『……?
南さんのおっしゃってる意味はよくわかりませんが、自分の評価上げたいが為に俺の成績頼りにして、それで色々言って来るんですよ。
この前の進路指導ではスゴイ色んな学校を物凄い勢いで薦められたし……』


でも、俺の成績じゃ軽くても経済的に無理な所しか無かったが。

特待生になれば授業料はタダだが、私立というのは公立に比べて制服だジャージだ教科書教材施設管理費ととにかく高い。

それに電車に乗らなきゃいけない距離だからどうやったって交通費がかかるし……中には全寮制の学校もあった。
授業料タダなの意味無いくらい金が飛んで行くぞ。

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あきゅろす。
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