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純情boogying
説明
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「さて……
ここに慣れるのに……一応基本的な事は教えなきゃだな。
でも、全部一気に無理だったら解らなくなったらいつでも教えてやるから。」

『はい。』


「まず……な、この建物は丸ごとうちの店の所有なんだよ。
1階全部と2階の半分は店舗、3階から3フロア丸ごと社員寮になってんだ。
1つの階に10部屋、5階だけ面積少ないから5部屋だけど。ワンルーム10畳……になってる。
使ってるのはボーイと、在籍ホストの大多数……
残りのジンみてぇにいっぺぇ稼いでるのは大体外に自分のマンション持ってるよ。」


ふぅん。


「あとさ、お前料理とか家事全般出来る?」

『得意です。』

「マジ?!
……良かったあー……今人手不足でさぁ。男ばっか料理できねぇで厨房入れる奴もいないしで。
ツマミで出してる買ってきた惣菜は評判悪いし。カロリー高いんだよねあれ。」


そういえば、和子さんが前「空腹時の酒は身体に悪い」って言ってたっけな。

あんな女の体なんて気にしてやんなくていいのに。和子さんは優しいから。


『でも、いいんですか?俺、家庭料理しか作れませんけど。』

「いや、むしろその方がいい。ホストクラブに来る人間なんて大体不摂生な生活送ってるからな。
それに外食で食えるもんなんて食い飽きてるだろうし。……でも、酒のつまみになるようなメニューは新しく覚えてもらうけど。本買ってくるから作ってな。」


やっぱりその辺は女の人なら気にするんだろうか。


クラスの女子もカロリーがどう、とか体重が、とかいってる気がしたし。
食うもん無くて発育不全な俺にとってはなんとも羨ましい悩みだが。

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