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純情boogying

 


『お前……さぁ、自分の顔どう思ってる?』


「……ちっちゃい頃から気持ち悪い、って言われ続けて……嫌いです。」


あらら。

こりゃ、何か嫌な思い出でもありそうだな。

その辺に勘違いがあんだろ。


『取り敢えず、手当てしよっか。ん、こっち向いて。』

「あ、……ハイ。」





……うーん。

ジンはこいつの事同族意識からか弟みたいな感じで入ったから大丈夫だろうけど……


……いや、大丈夫じゃないかも。



それよりもまず問題なのは、他の奴らだ。


こんな綺麗で細っこい生き物共同生活させたら必ず食われる。

……かくなる上は。


『なぁ、アキ。
ここで雇う前に、幾つか約束してもらうことがある。いいな?』

「?なんですか?」

『まず、眼鏡を絶対に外さない。前髪も同様。
ここでも、学校でも、俺の前以外では素顔を曝さないこと。
……もちろんジンにも。当分の間。』

「……?わかりました。」


疑問に思ってるらしいが、取り敢えず言うことは聞いている。


『破ったらクビ、っつー訳じゃないからな?
お前の為に守ってくれ。……この条件は。』


「はい。」

『あと……これ。
これ一番重要。
黒髪に金色のメッシュ入れた男には近づかないこと。』


「……めっしゅ?」

『あぁ……その、束で一部分だけ染めてある髪の毛、な。
見ればどーゆーもんかすぐ解るから。
で、今言った男……大輝(ダイキ)っつーんだけど、そいつには絶対近付くな。』

つくづく世俗疎いなぁ。
雑誌とか読んだことねぇのか?

「……はい。」


『うちの店のNo.1なんだけど……とりあえず気分屋で、しょっちゅう人の事殴ったりしてるから。
アキも関わりたくないだろ?』

「あぁ、まぁ……出来るだけ。」


あと物凄い面食いで節操無しで両刀使いのヤリチン。


だから、アキは近付けらんない。
あんなのに手ぇ出されたら可哀相だしアキに何かあったらジンは切れるだろうし喧嘩でもされて売り上げのデカイ部分抱えてる二人に休まれるのはめちゃくちゃキツイ。

景気は上向いてるっってもサービスを売りもんにしてる客商売専門のこの界隈ではまだ良い話を聞かないから。

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あきゅろす。
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