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純情boogying
何かを勘違い
 


くっきり二重

大きいが涼しげな目元

びっしりと生えた影が出来るほど長い睫毛

まるで描いたみたいな綺麗な眉

顔の中心にバランスよく収まっている筋の通った鼻

よく見てなかったのが悪いのだが、唇は厚めで桜色

程よい弧を描いた輪郭に、尖った顎

肌の色素が薄いのか頬は紅染めたみたいなピンク色

左の目元に泣き黒子、右の口元に艶黒子


左の頬は腫れているが、そんな痛々しささえ気にならないほどアキは綺麗な顔をしていた。




つまり、とんでもねぇ美人。








『……アキ、お前、自覚あるか?』

「何のですか?」

『とりあえず、お前……男?』


楓、っつーと女性的だし、髪の毛も一般的な男の長さじゃないしこんな綺麗な顔だけど、一人称「俺」だし。


すると、目の前の日本的な美少年が少しむっとした表情を作った。


「……確かに、こんな背ぇちっちゃいですけど、男です。」

『……髪の毛は?……何で……?』


やっぱ顔隠す為か?


犯罪起きそうだもんなぁ。


「……自分で切ってるんで、上手く出来ないんですよ。」


『ッは?』


「後ろから束で掴んで、前に持って来て切るんで束ごと斜めにざんばらに切れちゃうんです。
前髪は……その、顔が気持ち悪いって言われるんで、隠すのに延ばしてます。」



……気持ち悪い……?


…………………………まぁ、この顔はある意味綺麗過ぎて怖い……って、違う。


絶対コイツそうじゃない。何か勘違いしてる。

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あきゅろす。
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