純情boogying
気付け
その男が踵を返した途端、俺の腹に、クソ女の踵が減り込んだ。
『がッ、……は、』
「アンタ、アンタ、いつもいつもかぇくんの時もアタシの事邪魔して!!」
かぇくん?
あぁ、アンタが惚れて騙されたっつー暫定的に俺の父親な最低男の名前ですね。
なんかこの女の頭の中では俺と言うお荷物が出来た所為でその男に捨てられたらしいよ。
金受け取った途端連絡取れなくなるなんて理由一つしか無いだろ気付けっつーの。
あ、そー言えばそーやって呼んでたんだ。果てしなくどーでもいいけど。
そういえば、本名は何とかナンチャラとかおよそ楓とは関係ない物だった。
まぁそれこそ関係無いが。
このバカ女が言う限りはスゴイいい男で顔が綺麗で自分もその頃美人で男が数え切れないくらい言い寄って来てそれで回りから認められるべくして出会ったそうだ。
馬鹿じゃネェーノ。
だったら、遺伝子的に、俺がこんな酷い容姿に生まれてくる筈無いだろ良く考えればわかんじゃん。
見栄張って嘘付いてんじゃねぇバレバレだよばーか。
だから頭悪い人間は嫌いなんだ。よく見ろ。
絶世の美女だったお前と、史上空前の美秀朗の、遺伝子の総大勢が、俺か。
誰も信じるわけねぇだろ。
結果は、火を見るより明らかだ。
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