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純情boogying
考えろ。
 
どうする。考えろ。


あの女が自分のブランド物を、既に売りさばいている。

今はどんな状況だ?俺が次にするべき事は?




すぐに結論に達して部屋を出て、2階の自分の部屋に向かった。

和室に作り替える金が無いのは勿論、ベッドを買う金も無かったので、俺は板間にマットレスを置いてその上に布団を敷いて寝ている。(この見た目故友達なんていないから貧乏丸出しの部屋も人に見られる心配無いから別にいいのだが。)

和子さんは、下の和室で布団、俺の母親である馬鹿女は、家を買う際に和子さんの貯金から勝手に20万降ろして舶来物のベッドを購入して使ってる。

和子さんはその時強く言えなくて、俺達の生活状況におよそ見合わない家具をあいつの部屋に見つけて和子さんから聞き出した話だ。(それでも和子さんは大分オブラートに包んで言ってくれてたけど。)


その事をあの女に問い詰めたら「自分は育ちがいいから高いベッドじゃないと」どうのこうの抜かしやがったから、
ふざけるな、返品しろ。和子さんに金を返せ
って言ったら灰皿(ガラスでできているヤツ。これもモチロンこいつが無断で買ってきた)で顔を殴られて次の日凄い顔で学校に行く羽目になったのを覚えている。


そういえば、さっき部屋に入ったときにはベッドは残っていたが……まだ売られてないのは、劣悪な使用状況に買手が付かなかったか家の権利書を思い出したかのどちらかだろう。


……あいつはいつも安直な方向にしか考えないから。

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あきゅろす。
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