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純情boogying
言いたかった言葉
 

「お別れを、言えなかったから……」


……やだ、なんで、もう会えないみたいな言い方をするの……?
和子さん、お別れって……、何で、お別れ言わなきゃいけないの?




唇から、言葉は出なかった。



「……楓さん、幸せになりなさいな。
今までの分まで。」


体も喉も硬直して、何も言えなかった。
自分の意思で無い何かに行動を制限されている様だった。



俺は、和子さんに言いたい言葉が、言えない言葉が今また言えずにそのまま後ろ姿を見送ろうとしている。

どうにかして、この言葉を伝えたかった。

なのに。

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