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純情boogying

  


「羽夜さんに未智さん……どうかしましたか?」



バッ……と振り向き、険悪な雰囲気で絡み合っていた視線を無理矢理外した。


心配そうに(分厚いレンズの向こうから)こちらを伺うアキ。

俺としてもアキに心配はかけたくないから、いがみ合いはここで終わらせておく。
それに、もうじきジンも洗面所から帰って来るだろう。未智がアキにちょっかいかけて問題起こしたのは知れない方が良い。


『……店の話だから、心配すんな。別に喧嘩してる訳じゃねぇから
明日は悪ぃけど早いから……もう寝な。』

「早い……どのくらいですか?」

『今の時期は5時半かな。
日の出から10時までだから。』

「なら、平気です。
勉強するのにこの時間位までは平気で起きてますし、新聞配達のバイトする為に4時頃起きてましたから。」


1時過ぎに寝て4時に……


『……お前、睡眠3時間しか摂ってねぇのι?』

「いえ、学校の休み時間にも寝てますよ?」


そーゆー問題じゃ……


『……とりあえず、今日は疲れただろうからちゃんと寝な。
明日は5時に起きれば良いから。』

「ハーイ……おやすみなさい。」

ぺこ、と頭を下げて、もぞもぞと横になった。

言うのを忘れた、と思ったが、壁を向いて横向きに寝てから眼鏡を外したのが見えたので言う必要が無かったな、と口に出しかけた言葉を飲み込む。

そうだ……アキは頭が良かったんだっけか。
勉強が出来る、に加えて人の言ったことを間違いなく理解するのも得意だ。



そう考えて、何となく誇らしくなり苦笑いした。


もう抵抗するのもそれを考えるのも止めた。

俺の中でアキは俺の子供、でいいと思う。



幸いアキもそれを快く受け入れている様だし、この関係は心地良い。




上半身を乱暴に横たわらせて、眼鏡を外した。



ぼやけた視界に天井の蛍光灯が眩しくて、目をつむる。

何となく今日あったことを思い出しつつ、睡眠に向かって思考が沈んでいくのを感じていた。


……あぁ、今日いろんな事あったな。

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あきゅろす。
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