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極楽蝶華
翌日
 

『……あ゙ー……』


朝だ。よく寝た。


顔洗って飯作って食って着替えて部屋を出ようとしてオタクグッズ一式を忘れていることに気付いた。

危ねぇー;

自分の性格が嫌になる。


さっき昨日琉崎に噛まれた所に味噌汁が染みて思い出してまたイライラしてた所為もあるんだ絶対。
(←八つ当たり)



早くも全教科置きっぱにしているので手ブラで寮を出た。




「おは、よ……。」

『……朝のHR終わったよ?』
「えっ。……ヤベー。」

『どしたん?』

「誠は寝坊しすぎて出席日数ギリギリだからねー。」

『そんなにヤバいの?』

「朝起きられないんだよ〜。」

それでも一生懸命走ったらしく、息切れして朝から汗だくだった。

『朝俺が電話して起こしてあげよっか?』

「マジで?!ありがと〜!」

「駄目だよー甘やかしちゃぁ。」


『いいじゃん彰。
誠甘やかされキャラだし。』



「あーじゃぁゆきやん俺も♪」

『潤も朝弱いの?』

「えぇやんついでなんやし。それとも誠だけ特別扱いなんか?」

『はーいはい分かったって。……出席が8時半だから、二人とも7時半くらいでいい?』

「さんきゅーゆきやん☆」

「俺もー。悠紀仁ありがとぉー」

『はいはいはい。授業始まるよ。いい加減。』


丁度英語文法の教師が入って来て教室中がわたわたと席に着いた。

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