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極楽蝶華
おすわり継続
 



「じゃあ……、悠紀仁先帰っとけよ。
俺まだ仕事あるから。」


「そう?」


「あぁ。
終わり次第帰るから待ってて。」


「いーよ。じゃあゲームしてる。」



部屋に帰れば悠紀仁がいる不動。

多少のキツイ事務作業もそれを思えば苦になるまい。





それが気に食わない他の方々。


「じゃあ悠紀仁帰ろうか。」

「さっさと行こうさっさと。」





と、半ば無理矢理悠紀仁を生徒会室から連れ出そうとする3人。




「ユ、ウ……!!」


それに入る制止。




「ユウ……、おすわり、いつまでしてればいい?」



まだしてたのか圭介。



「あぁ、悪ぃ忘れてた。」


「いいよ悠紀仁あんな馬鹿一晩中でも正座させておけば。」

自分が正座に慣れてる余裕からか、すでに冷や汗かいている圭介に向かってよそ行きのスマイルを見せる。


「日頃の怨みだ。しっかり反省させときゃいいんだよ。」

日頃悠紀仁にベタベタされてる怨みをここで晴らすか。

「……むしろあんぐれぇーじゃ足りないっつーの。」

お前そんな大層なこと言えるほど圭介の被害受けて無いだろう。

それは隆也と健一の台詞だ。


「……別にさ、レオが迷惑かけたのは分かってるけど……
あいつも反省してるし、これからは仕事で埋め合わせやらせるからもう許してやってくんない?」


だ、だめだよ悠紀仁……メンバーの中の誰かだけ特別扱い。


「…………・・・・・」

「………。」


ホラ皆さん獅子緒先輩と一触即発う!!


多分悠紀仁がいなかったら血を見るよ!!



「ほらレオ。
もう立っていいよ。」


言いながら、何やら手に持っていた布袋を漁る悠紀仁。


「あ、ねぇみんな帰るのちょっと待って。俺体操着汗でびしょびしょだから着替えちゃっていい?」



「あぁ……分かった。奥の部屋使ってい……ッて悠紀仁ぉ?!」

「ん?何?
ってゆーか後にしろ後に。」



ごく普通に……体操着脱ぎ出した……ってヲイほんと悠紀仁?!

頭から体操着を抜きながら何でも無い風に答える……が、お前今やってること分かってんのか?!

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