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極楽蝶華
サタンがいる
 



と……
ここでにんまり顔の奈緒がご満悦そうに一言。


「そんなに言うんなら、役員にしてあげる。」

完全上から目線&かなり嫌味な言い方。


「……俺が言ってんのは情報漏洩の代わりの交換条件で、別に役員なんざやりたくもクソもねぇんデスけど。」

案の定突っ掛かる圭介。悠紀仁にバレないよう……周りが見てる【いつもの】圭介の眸で睨み付けた。


「知ってるよ?」


が、それすらも予想していたかのように……

奈緒は圭介を真正面から見返して満面の笑みで答えた。


「……クソ……」


……圭介、完敗。
最後に
チッ、と負け惜しみに低く舌を打った。


「…………。」


もう終わりか、と
会長が少々つまらなそう。

や……やめて下さいそんな率先して獅子緒先輩イジらないでください!!


「フフ……♪
良いものが見れたし、新しい人員も確保できた……」


それは、いつも全校朝礼や行事の際に見せる笑顔。

慈愛たっぷりに笑うその裏には今……黒いモノが。 

『サ……サタンだ……
計略家がいる……』



この人だけは敵に回しちゃいけない、と

運を猛烈に悪くされたり凄いタイミングを合わせられたりでもはや信仰心の消え失せた神の代わりに
自分の心に向けて固く誓った。

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あきゅろす。
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