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極楽蝶華
空中浮遊
 
 




と、先輩達に向き直って言葉を発しようとした正にその時


…………ガッ!!





あれ、おかしいな足が床に着いてないってゆーか胸倉掴まれて宙ぶらりん&目の前に激昂した獅子緒先輩の顔が





……あ゛あ゛あ゛あ゛(恐)!!


今止めようっつーか貴方と一緒に悠紀仁を返そうとしてたましたよ!!
だから命ばかりは!!



「……てめぇが、彰、か?」


「ッ……うわ、獅子緒?!」
「何々ヤダやめろよ何やったんだよ鈴峰!!」


完全に目がイッちゃってる獅子緒先輩に制止の言葉をかけられる勇気溢れる人なんて俺の先輩にいない。



薄情にもチームを組んだ人達全員後ずさって距離を取っている。



「……ユウを紹介して先輩達へのご機嫌取りか?
……テメェ、んな事にユウを使ったワケ?」




圭介が噛み締めた奥歯がぎり、と軋んだ音を立てた。



「……答えろ。」



真正面から見据える瞳の瞳孔は大きくその口を開いて真っ黒に飲み込む。




喉から、掠れた呼吸音が鳴った。




『…………ス。』


「あ?」





た、大変申し訳ないのですがあまりの恐怖に声が出ないんです……よ。




『ちが……ち、違います……』




奥歯ってがちがち鳴るもんなんだね。

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あきゅろす。
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