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極楽蝶華
二匹の猫の正体



ふ、と


斜め上の奈緒先輩を見上げて、首辺りにこびりつく茶色い物体を発見。


茶色……



『うわっ、奈緒先輩スイマセン!!首んとこチョコ着けちゃった!!』


多分さっき抱き着いた時。


例に倣って(ナラッテ)俺の口汚れてるから。


「あ?あぁ……別にいいよ悠紀仁なら。」


優雅に笑ってハンカチを取り出す。


ハンカチ王子だ。


『……失礼ついでにも一ついいデスカ?』


「なに?」


『勿体ないから舐めてイイですかね。』



べとー、と


かなりの量着いてんの。




「……いいよ?」

『マジですか!!』

「うん。喜んで。」




ネクタイを緩めて頭を倒し、首を突き出してくれる。



わーい。



顔だけ反らして、舌を出して奈緒先輩の肌を舐めた。




うわ、肌ツルツルですね。






……何か、俺の頭の上でいくつか火花飛んでんの気のせいかなぁ。


てか気のせいだといいなぁ
(希望的観測)




おしゃ、舐め終わった。


ってときに廊下から聞こえた言葉に俺はちょっと……いや、激しく反応。




『え……どこどこどこ?!
猫!!にゃんこどこ?!!』




猫いんの猫?!

勢いよく立ち上がって辺りをキョロキョロして、猫の姿を探した。



「は……猫?」

『さっき、いるって聞こえた!!にゃんこ!!それも2匹!!』



ヤバイ触りたひっ!!



「猫……?校舎内にはいねぇだろ。」

「なぁ……悠紀仁、それ何て聞こえた?」

『いや、だからしっかりと【単体でもゴチソウサマだけど、ネコ同士があんな可愛く絡み合ってるとかなりクルよなぁー。
写メらせて貰おう。】って。』



だよね。



ニャンコ1匹でも顔が緩むけどそれが2匹でじゃれあってんだよ?!

写メっちゃうよ?!シャッターチャンスだよ?!

もちろん待受設定だよ?!



「なッ……?!
馬鹿。お前それ違ぇよ。」

『何が違うもんか。その前にシャッター音聞こえたもん。』


写メったんだよその人!!

羨ましい!!


「あ……あのさぁ、それ、悠紀仁と奈緒の事だからね?」

『何が?』

「だから、【ネコ】。お前と奈緒の事見てそう言ったんだよソイツ。」

『……猫はレオだろ?』

首を傾げる。


「やッ……やめてよユウ。俺バリタチだってば。」

『……ばり……?何それ。』

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