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極楽蝶華
嫌いどころか最低。
 

『……フザケんな。』




「へ??」

『何。お前、さっきの言葉。
俊も猛さんもそんな事する訳ねぇだろ。俺の友達馬鹿にすんな。』


鼻から血ぃだしてる顔を正面から睨み付けて、怒りをぶつけた。


『俺、スゲェキレてるからもう敬語なんて出てこねぇけど、コレ自業自得だからな。』


つかつか、と歩み寄って胸倉を掴み首を締めるように手に力を入れた。


『俺……腕力無ぇからさぁ、殴ったくれーじゃアンタに俺の怒りに相当するダメージ与えられねぇんだよね。』


静まり返った教室の中に俺の声が響く。

2歩、後ずさって右足を引いた。


『……嘘、ついたよな。』

「へ??」

『お前、嘘……ついたよな?俊と猛さんが、何。俺とヤッたって言ったって??』

ヒュウン、と空気を切って、風が吹いた。
弧を描いて放たれた蹴りは、綺麗に顎を捉えてそのまま振り抜かれて。

ガタガタガタン、と机を巻き込んで人一人がぶっ飛んだ。


『あの二人が、そんな事する訳ねぇーだろッ!!
そんな……事ッ!!侮辱も大概にしろッ!!』


張り上げた声が喉を掠めてひりひりした。


『……これで怪我しようがどーなろーが知らねぇーよ。
アンタがこんな奴なら怪我の心配なんかするんじゃなかったな。俺スゲェムカついたわ。』


レオに殴られたのと反対側蹴ってやったのは俺のせめてもの優しさだコラ。


『レオ、行こう。
ゴメンな。ほんと時間の無駄だったわ。』


苛々が、消えない。


「……ユウ、平気?」

『あ……あぁ、さんきゅ。』


レオが背中を撫でてくれて、気持ち悪くなるくらいの負の感情は段々と収まっていった。


「平気?医務室行く?」

『……もちっとだけこうしてたら……だいじょぶ。』


ふぅーっ、と

心を落ち着かせようと細く息を吐いた。

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