極楽蝶華 友達でけたー 「どーも。俺は椎名誠(シイナマコト)って言いまーす。初めましてー。これからよろしくねー?」 『あ、初めまして。こちらこそよろしく。』 人懐っこい笑顔を向けてくる奴だな。 「なーなー。編入試験ほぼ満点てすごくね?どーやったらそんな頭になるんだよ。」 『いや、【ほぼ満点】じゃなくて【ほぼ全教科満点】だよ。』 「どう違うんだ?」 『うーん。たぶん、俺は国語がボロボロだったんだろうな。他は満点だと思うけど。 ほぼ満点なら、全教科合計して……あー、あと少しで満点でしたね、って。そんな感じ。』 「え、そっちのがすごくない?数学満点とか神様なんだけど。ってゆーか国語そんなに難しかった?」 こちらに寄って聞いてくる。うーん。子犬みたいなやつだ。 耳と尻尾がついてたらこの顔だし、さぞかし似合うだろう。 『いや、俺元々国語苦手なんだょね。誰がどー言われてどー思ったかなんて分かるか、みたいな。』 (悠紀仁鈍感ですからvvv) 「アハハ、おもしろいなお前。……ククッ なぁなぁ悠紀仁って呼んでいい?俺も誠って呼んでよ」 『りょーかーいvvv』 ここに来て初めてまともな会話をした気がする。 そして、ここに来て初めてまともな友人が出来た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |