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極楽蝶華
3
 

『なんスかもう。』

「……おいおい。本気で気付いてないのか。……まいったな……」

自覚 し て る わwwww

だからこーゆー外見でも、異質扱いしない仲間とつるむようになっちゃったんじゃないか。

「……にしてもお前、…………その格好、エロィな……。」

そう言われて、自分の格好に目を落としてみた。
まだ気温がそう高くないので、濡れたシャツは半乾きで俺の体に張りついている。


……どこがだ?
これが女なら、下着の線の一つや二つ見えて色気もエロ気出てくるんだろうが……


……なんだろ。今、校舎の方に一瞬光が見えた。

ガラスに太陽光が反射したのか?

ま、いっか。


「……まぁいい。校内で変装解くなよ。」

『分ぁーってるって。俺だって絡まれてブチ切れて転校早々問題起こしたくねぇーしぃ?』

カツラを被り、横やら後ろからはみ出る髪の毛を押し込んで眼鏡をかけた。

「……そっちの問題じゃ無いんだが……まぁいい。行くぞ。」


『はいわかりました先生今行きます。』

「……猫被ってんなぁ…」


『失礼ですね。社会への順応といってください。』

優等生ぽく、眼鏡の端を持ち上げたらホストが吹き出した。






『そういえば、先生。さっきから辺りの視線や陰口が僕に好戦的な気がするんですが。』

「そうだな。お前俺のこと名前で呼べよ。」


人 の 話 を 聞 け

質問に対してまったく関係ない話題で返さないでくんないかな。


まぁいいや。どーせ昨日の食堂のときみたいな俺へのやっかみだろ。
このホストも男に言い寄られて可愛そうに。

『無理です』
また間髪入れずに拒否してみた。

「なんだよ。可愛げが無い。」

なんでこの学園の方は目下の人間に自分のことを名前で呼ばせたがるのか。

『別にいらないでしょう。そもそも教師と生徒の間柄で名前で呼ぶのは変ですよ。』

「じゃあいいよ。そのかわり俺がお前のこと名前で呼ぶから。」


……なんですか?それ。

交換条件になってなくね?

どっちにしろ少しずつ損してるじゃん。俺。

でもまぁ反論しても無駄っぽいので何も言わないことにした。


「ん、付いたぞ。」


……教室?


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あきゅろす。
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