極楽蝶華
3
そして、俺の手を掴む横のイケメンから衝撃的な一言
「父さん、兄さんの……息子らしいんだ。」
えーハルキパパ藤堂グループの若なの??ほんとに若いじゃん。
ってゆうかあれ。
え??兄さん??
あ゙ーちょっと待てよ、俺の父親は悠臣でハルキパパと藤堂グループ総裁は親子でハルキパパ曰く親父は兄弟で……
あれーナルと俺従兄じゃーんこんな可愛い弟みたいな親戚ラッキー☆あ、じゃぁ藤堂グループがナルのパパの所有物ってナル間違えたわけじゃなかったんだねー(ノ∀`)タハー
とか……
ちげぇぇぇぇぇぇ!!ぜってぇちげぇ!!
だってあれだよ??うち6畳・8畳二間の俺の部屋すらないボロアパートに二人暮しだよ??
がっこもずっと公立だしうちが金持ちだったような記憶欠けらもねぇ!!
と、そこにハルキパパの助け船。
「君のお父さん……悠臣は……15年前に駈け落ちしてそれ以来消息が分からなかったんだよ。でも……やっと見つけた……兄さん……」
ほっとしたのか息を吐くハルキパパ。とりあえず、こうか。ハルキパパが『兄さん』と呼んでるあたり、親父は藤堂グループ総帥の息子な訳で……
駈け落ちって15年前だとちょうど母さんが俺孕んだ辺りじゃんうわぁドラマチック☆
……なわけなくない??
必然的に俺ってば藤堂グループ総帥の孫なわけで……そうなると……
家の財政状況気にしてバイト3つも掛け持ちする必要無かったじゃん!!(←これ重要)
返せよ俺の貴重な青春!!
うぅ……学費気にして一番近所の公立にしたのに……(しかも男子校)(これ重要)
毎日の生活に華と色気が無い……!!
・・・・思考がかなり飛んでしまった。今は現実に目を向けろ自分。
ハルキパパのパパ(ややこし!!)が話し掛けて来た。
「ユキヒト君、か。
君のお父さんの悠臣は君まで、とは言わないが綺麗な顔をしてるか?」
『え゛。
……あの、スイマセンが眼鏡の度あってますか?』
「……悠臣の子だな。」
「……確定ですね。」
『……で、あの、よく父に似てる、とは言われますね。』
そうなのだ。なんでも、顔の作りが根本的に似てる……らしい。
まぁ親子だしなあ
しかし悠臣は若い女の人にモテる。
俺は主に商店街のおばちゃんにモテる。
何この理不尽。
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