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極楽蝶華
安心→眠気
 
 



それから、安心しきったのか
悠紀仁は寝ちまって

俺は、若さ故の治まりを知らない駑脹をまた一人で処理する羽目になった。

悠紀仁は、俺が強引に抱いても多分許してしまうだろうけど。


……惚れた相手には、ここまで弱くなれるもんなんだな。



シャワーから出て来て、俺のベッドに居る悠紀仁を見下ろして
濡れたタオルで身体を拭いてやって、適当に俺の服を着せて隣に横になる。


『エロぉ……』


パーカ一枚で太腿まで隠れる。そこから延びる白い脚がクリーンヒット。


自分の方に抱き寄せ、涙の跡の残る頬に口付けてぽつりと独りごちた。


『ホントに……泣くなよ。』


俺も眠くなってきた。


『ずっとこうしててやるから……』



腕の中に幸せな温もりを抱えて瞼を閉じる。


『……愛してる。』



……何言ってんだ俺。

クサ過ぎ。




しかも独り言。阿保臭ぁ……寝よ。





もぞもぞと夏布団を托し上げ、既に寝てる華奢な身体を抱き寄せた。

腕の中にある熱源が愛おしすぎて
幸せだった。

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