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極楽蝶華
なんで俺、…なの?
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『あ、……ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っっ?!』




昼間の出来事が

風速30mでの頭ん中を掻き回していく。


【やっと悠紀仁が俺の所に来てくれたんだから】

【可愛い……】

【穴からこんな淫乱な尻尾生やして、イイ眺めだね。】



【……感じてるの?】




イヤダ、止めろ、違う

触るな、離せ、よ……


アイツの、声、と。
顔を押し付けられていた革皮張りのソファ。
口枷から延びる金具が、後頭部で髪の毛を巻き込んで引きちぎる音

舌に触れる穴の空いた金属

自分の唾液が、汚ならしく頬を濡らす感触




【……お仕置きだ。】




覆われる前の視界に最後に映ったのは

嬉しそうに
唇を吊り上げて笑う 顔




『やぁ、……だぁぁぁっ!!』


怖い。怖い。怖い。


ねぇ……

何で俺なの……?




何で、俺こんな目にあわなきゃいけなかったの?



【悠紀仁だから、わざわざなんだよ。】

俺……なんかしたっけかな?

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