極楽蝶華
なんで俺、…なの?
□■□■□■□■□■□■
『あ、……ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っっ?!』
昼間の出来事が
風速30mでの頭ん中を掻き回していく。
【やっと悠紀仁が俺の所に来てくれたんだから】
【可愛い……】
【穴からこんな淫乱な尻尾生やして、イイ眺めだね。】
【……感じてるの?】
イヤダ、止めろ、違う
触るな、離せ、よ……
アイツの、声、と。
顔を押し付けられていた革皮張りのソファ。
口枷から延びる金具が、後頭部で髪の毛を巻き込んで引きちぎる音
舌に触れる穴の空いた金属
自分の唾液が、汚ならしく頬を濡らす感触
【……お仕置きだ。】
覆われる前の視界に最後に映ったのは
嬉しそうに
唇を吊り上げて笑う 顔
『やぁ、……だぁぁぁっ!!』
怖い。怖い。怖い。
ねぇ……
何で俺なの……?
何で、俺こんな目にあわなきゃいけなかったの?
【悠紀仁だから、わざわざなんだよ。】
俺……なんかしたっけかな?
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!