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極楽蝶華
幸せ報告
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悠紀仁の体温がシャツ越しに伝わって来て、スゲェ気持ち良かった。



俺のじゃ無い鼓動が、鳩尾の辺りにくっついて小さく鳴っている。

この細い体が、俺に体重預けて安心してる。






これで奈緒がくっついてなきゃ前にも手ぇ回して抱きしめられんのに。




「……喉渇いた。」


まぁ、あんだけ泣きゃあ。



『何飲む?』


「いい。勝手に漁ってくる。……奈緒先輩、行ってきます。」




とぼとぼと、リビングを出ていく後ろ姿。


悠紀仁のワイシャツはボロボロになってしまったたので、さっき俺がかけたのを着ているのだが……




肩幅も首周りも激しく違うため、色々エロい事になってる。ヤバイ。可愛い。



ダボダボのワイシャツは男の浪漫だよ。うん。


素肌に着てほしい。(本音)




「……さっきからニヤニヤニヤニヤ……気持ち悪ぃよ。何かしたんじゃねぇーだろーな。」


『俺、我慢に我慢を重ねて今しがた冷水浴びながら右手とオトモダチになって来た所なんですけど。』


自分で処理してますよ最近。


「……珍しいなぁ。歩く性欲みたいな男が。」


「ほんと。でも褒めてあげるよ。」


『……あんなガタガタ震えてんの押し倒す訳ねぇーだろーが……』


「……あんな可愛くてエロくてフェロモン垂れ流しなの俊が襲わずにいられるはず無い、と思ったんだけどね。」



『そーだ……かなり嬉しい事あった。聞け。』

「……ほ〜ぉ……なら聞かせて貰おうか。」




『俺悠紀仁に告って「俺も好き」って言って貰っちまった……。超、可愛かったし。』






……奈緒の顔が変わらない。おかしい。



「……じゃあ僕もいい事教えてあげるぅー。」



いつもの黒い笑顔。




「悠紀仁昔から同性に告られすぎて、「好きだ」が告白だと思って無いんだってぇ〜」









『…………え?』




その時、調度悠紀仁が戻って来た。

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