極楽蝶華
捜索
「あった。」
自分の中にプラスチックのコツン、という音が響いた。
「出すよ?」
『……んん……』
身体が強張る。
「……力抜けって。出ないよ。」
『だっ……だってぇ〜……』
じゃあお前やってみろよ。
涙で霞む先に、にんまりじゃなくて普通に笑う俊が見えた。
……ガラにも無い……
が、
やっぱり行動は俊だった。
『ひっ、ひゃらぁっ!!』
開いてる方の手で、前をいじくられる。
くちゅん、くちゅんと水音が鳴る。
「だって、お前後ろ締め付けて離さねぇんだもん。
力抜ける様に、お手伝い。」
いらねぇしちょっとマジヤメロヤメロ……
その手を止めろ。
『わっ……』
元々性には淡泊だったので、他人に与えられる強すぎる快感に筋肉の力が抜けて、俊の上から落ちそうになった。
「……っと。
……ちゃんと捕まってろよ。」
片腕で軽々と悠紀仁を抱き留め、膝の上に戻す俊。
『ち……力抜けて、座ってらんないからこの体勢は……無理。』
涙ながらに訴えると、身体を入れ換えて俺をソファに横にしてくれた。
久方ぶりに腰の力が抜ける。
「力抜いてろよ。」
って、また捜索を開始する俊氏。
見下ろされて、後ろに指入れられてるトカかなりハズぃ……
顔を逸らしてたせいで、大事な抵抗の時期を逃してしまった。
いきなり、自分の中心で勃ってたモノが粘膜に包まれた。
『ぁえっ……、
……ぃひゃ、ぁぁんっ!』
下を見下ろすと、俊が自分の足の間に頭を埋めているのが見えた。
『……ぁっ、ひぐ、……くぅぅぅ、ん……』
ヤメロ、と言いたくても喉から出る声は勝手に変換されて
鼻にかかった甘い響きを持って唇から漏れる。
と、
俺の中で俊の指がいきなり鍵状になった。
『いっ……あ、な……に?』
「掻き出すから。我慢な。」
銜えたまま喋んなよ振動とか考えろよ。
歯が当たるんだよ馬鹿。気持ちイイじゃねぇかコノヤロウ。
そうしてしばらく中をグニグニ行ったり来たりして、違和感がごろっとまとめて外に出た。
「出た。」
いらねぇよ実況中継。
『ね……口、離して?』
「何で?」
そろそろ限界なんだよおりゃあ。
分かれ。
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