[携帯モード] [URL送信]

極楽蝶華

 

あー……何でここまでこじれたんだっけ。



「何で?僕は俊様の1番でしょう?」



あ、そうそう。そんで



『あ?大部分省略してんじゃねーよ。テメーは【都合の良い性処理相手No.1】だったろ。
俺の1番は去年の暮れからユウだけだし。……1番大切なのも、1番好きなのも、全部。
だから、お前もういらね。』


「なんで?!」


『俺もうソイツ以外じゃ勃たねぇから。第一ソイツ以外とヤリたくねぇし。じゃあ俺用事あるからサヨナラ。』


「待っ……てよ俊様っ!
そこまで言うなら証明してよ!!」





あ、そーだ。それでこんな事になってんだ……



「ねぇ……その、俊様の好きな人の代わりにしてもいいから、抱いてよ。」



あーうるせ。


自分のベルトに手をかける初音をめんどくさそうに見下ろした。


『お前がそれで納得するなら好きにしろ。
ただし、この後ユウに二度と手ぇ出すんじゃねぇぞ。』



小さくビビるのが分かった。



普段実験をする机の上に身を投げ出す。



『したいなら勝手にしろ。
俺はご好意に甘えてユウの事考えてっから。』




両腕で顔を覆い、視界を断ち切った。





『勝手に突っ込んで、自分でしろ。
俺は動かない。』






昼、悠紀仁と別れてから……なにもかもめんどくさかった。

[*前へ][次へ#]

31/301ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!