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極楽蝶華
困った時の
 

『こんこーん』
―ガッガッ―

どう控え目に見ても、口で言った擬音よりもかなり豪快な音が響く。

暫くして扉が開いた。


「あぁ……、藤堂君、でしたっけ?何か用ですか?」

『あー、……ちょっと頼み事がありまして』

高裏さんが首を傾げる。







「……で、風呂を貸してくれと?」


この人一年の寮長だ、っつってたから……
設備や同室者の事で問題が発生したら泣き付いてもいい筈だ。


『部屋にいたくないし……その行為直後の風呂場を使用する程の根性も持ち合わせてませんので。まぁ持ちたくありませんが。』

高裏さんがまた我慢しているがまた肩が(以下略)
バレバレですが(ry


「大浴場がありますが……そっちに行きますか?
これからも起きる問題ですから……借りるより、そちらの方が君も気が楽でしょう。」


ぐほォォオオッ!!
 ヤメテクダサイ確実にやってくる未来予言!!
しかも頻繁に起こるであろうという含みが嫌だ!

『何であるんですか?部屋に風呂付いてますよね。』

映画に出てくるみたいな猫足バスタブの。 

「風呂が付いてない部屋もあるんですよ。」


……あー、確かに……
リビング、ダイニング、個室2つ(いずれも普通よりかなり広い)……風呂場もトイレもでかかった。寮全部の部屋があれじゃぁいくらでかいマンションみたい、つってもさすがにあの建物の中に数百人×3学年分のスペースは取れないわな。
納得納得。

あ、グレードってこの事か。納得納得。
(←貰った書類は読もうよ)




『風呂はどこにあんですか?』

「二階だよ。大浴場、と案内があるから行けば分かると思うよ。」

すぐ下か。


『じゃぁどーもありがとうございました。これで失礼します。』


俺は礼を言って301号室から立ち去った。

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